毎日の高校の勉強で
基本を身につけることが
大切です。
本ページでは駒澤大学一般選抜の
傾向・対策を代ゼミ講師が解説します!
みなさんの受験勉強の一助として下さい。
※2023年度一般選抜を対象としています。
新学習指導要領には対応しておりません。
※駒澤⼤学⼀般選抜過去問題を基に
代ゼミ講師が解説します。
一般選抜
対策動画(国語・英語)
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国語
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英語
各科目の
傾向・対策
英語
出題傾向・内容
大問Ⅰ・Ⅱ・Ⅲは読解総合問題、大問Ⅳは会話文問題で、さまざまな題材の短めの英文について内容理解を問う設問となっています。大問Ⅴ~Ⅹは語彙・文法・発音問題で、基本的な語句・表現や文法の知識を問う設問となっています。
難易度
全体として標準的なレベルといえます。ただし、60分という時間に対し、大問が10題、設問数も50問と多いので、すべて解き切るにはスピードも重視する必要があります。
出題形式
大問10題、計50問で構成されています。全てマークセンス方式で、大問Ⅰ・Ⅱ・Ⅲが読解総合問題で各5問、大問Ⅳが会話文問題で計5問、大問Ⅴは定義に当てはまる語を選ぶ問題、大問Ⅵは表現の意味を選ぶ問題、大問Ⅶ・Ⅷは文法と語彙に関する空所補充問題、大問Ⅸは単語のアクセント問題、大問Ⅹは語句整序問題で1題につき各5問となっています。
試験時間
60分。全体の設問数が多いため、長文問題に時間をかけすぎると後の問題に取り組むことが難しくなります。したがって、大問ごとの時間配分を意識して解く必要があるでしょう。
入試対策
大問Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの読解総合問題に関しては、各長文の分量はあまり多くなく、基本的な語彙・文法の知識を身につけた上で取り組めば十分得点できるようになっています。しかし、全体の設問数が多いので正確に読むだけでなく、速読することも求められます。日頃から長文読解問題を解く際に、解答時間を意識して効率的に必要な情報を読み取る練習をしておきましょう。大問Ⅳの会話文問題は口語表現の知識が問われることがあります。参考書等で日常会話に関する頻出表現を覚えたり、過去問を解いて対策しておくと良いでしょう。大問Ⅴ~Ⅷは語彙・文法問題となっています。語彙問題の対策としては、単語帳を一冊完璧に仕上げることが大切です。その際、単語・熟語の意味だけでなく、それらの類義語も整理し覚えていくと効果的でしょう。また、大問Ⅴ・Ⅵの中にはやや難しい単語・熟語も散見されます。過去問演習や類題を通じて分からなかった単語・熟語をノート等にまとめ直して覚えていくとよいでしょう。文法問題に関しては、市販の問題集を通じて演習を重ねておき、特に動詞の時制や文型、イディオムは頻出なので重点的に取り組んでいきましょう。大問Ⅸは単語のアクセントの問題で、アクセントのルールを知ることや実際の単語の音声を聞くことで対策していきましょう。大問Ⅹは語句整序の問題で、語句整序の基本問題に取り組むことで十分解けるようになっています。
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英語グローバル・メディア・スタディーズ学部
出題傾向・内容
大問Ⅰ・Ⅳ・Ⅴは各10問、大問Ⅱ・Ⅲは各5問出題されています。読解総合問題が計4題(35問)、図表の読み取り問題が1題(5問)です。読解問題では、内容一致が中心に出題されています。大問Ⅳ・Ⅴの空所補充問題では、文法・語法の知識を問う問題となっています。
難易度
全体として標準的なレベルといえます。ただし、60分という時間に対し、大問が5題、設問数も40問と多いので、すべて解き切るにはスピードも重視する必要があります。
出題形式
大問5題、計40問で構成されています。全てマークセンス方式で、大問Ⅰが読解問題で計10問、大問Ⅱが読解問題で計5問、大問Ⅲが図表の読み取り問題で計5問、大問ⅣとⅤがそれぞれ空所補充問題で各10問ずつとなっています。大問Ⅴに関しては会話文の形式となっています。
試験時間
60分。読解総合問題の各文章は決して長くはありませんが、設問数が多いので、1つの長文に時間をかけすぎると、時間が足りなくなる恐れがあるので、日ごろから時間配分を意識して解く必要があるでしょう。
入試対策
読解問題に関しては、全体的に理解しやすい内容で、基本的な語彙・文法知識が身についていれば十分解けるようになっています。しかし、ところどころやや難しい語句が散見されるため、高得点を狙うなら語彙強化を意識して学習する必要があるでしょう。また、設問によっては「上記全て(all the above)」や「上記に該当なし(none of the above)」という選択肢が含まれることもあるので、細部まで内容を理解していないと失点してしまいます。したがって、一文一文を丁寧に精読する力が必要になってきます。グラフの読み取り問題は、文章から判断できるものとグラフだけで読み取れるものが出題されています。設問を解く際、グラフの各数値を混同しないように正確に読み取ることが大切です。大問ⅣとⅤの空所補充問題では、文法・語法・頻出イディオムの知識が問われます。全体的な対策として、まず語彙に関しては受験用の単語帳を一冊やりこみましょう。また、過去問演習などを通して分からなかった単語をまとめ直して覚えるのも効果的です。文法に関しては、独立した大問が無いとはいえ、読解において丁寧な内容把握が求められるので、市販の参考書等を活用して基礎的なレベルはしっかりと固めておきましょう。特に動詞の語法や前置詞・接続詞の用法は空所補充問題でも毎年頻出なので重点的に取り組むとよいでしょう。
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国語
出題傾向・内容
基本的に漢字、現代文、古文の三題が出題されます。漢字は同音異義語の選択問題が頻出です。現代文は評論中心で空欄補充を中心にあらゆる設問が出題されています。また、共通テスト同様、複数テキストを読み取る問題も出題されています。古文は中世の作品が多く、現代文同様あらゆる設問が出題されます。
難易度
標準的な難易度ですが、一部、漢字の問題や現代文の問題で、やや難解なものが見られます。現代文は空欄が多く見られるので、読みづらいかもしれませんが、落ち着いて読み進めることを心がけましょう。
出題形式
2022年はすべてマークセンス方式。それ以前は、記述方式の問題も見られました。(全学部統一日程選抜はすべてマークセンス方式のみです。)また、21年度の全学部統一入試では現古融合問題が出題されました。
試験時間
60分で漢字、現代文、古文の3問をこなさなくてはならないので、スピードが必要です。現代文はまず全体の要旨をつかむこと、古文も1つ1つ訳す全訳ではなく、全体の内容をおおまかに把握していくことが大切です。
入試対策
漢字は比較的難しい問題も出題されていますから、漢字の問題集を1冊に絞って繰り返し解いておくようにしましょう。現代文は長文が多く、また、全学部統一日程選抜では共通テストと同じく関連する複数の文章を読み、対応させながら考える問題も出題されています。まず各段落ごとの重要なところがわかるように練習すること、その段落と前後の段落の関係性をつかむなど、いわゆる読解力をつける練習をすることが大切です。空欄補充の問題が多いので、特に空欄前後の関係を読み取っていくことが求められます。日ごろから色々な文章を読むこと、また、過去問を繰り返し解いて、出題形式にも慣れておくことが大切です。古文は、それほど難解な問題は出題されていませんから、基本古語をしっかり身につけておくこと、基本的な文法の知識を確実なものにしておくことが大切です。基本古語は、特に複数の意味をもつ古語に注意し、その文脈での意味を選択できる力をつけていきましょう。文法は特に、敬語、助動詞(意味、用法、接続、活用)がよく出題されていますから、この部分を中心に、文法書などでしっかり学習を進めていきましょう。敬語は全体の内容を読み取った上で、人物関係をつかんでおくことが必要です。文学史は現古とも出題されていますから、国語便覧の文学史のところを読んでおきましょう。標準レベルの問題集をこなして、力をより確かなものにしていきましょう。
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国語グローバル・メディア・スタディーズ学部
出題傾向・内容
大問2問構成で、いずれも現代文、評論からの出題になっています。古文からの出題はありません。国語の問題としては珍しく横書きの問題で、図や写真なども盛り込まれ、その読み取りも求められます。漢字(同音異義語)、空欄補充、文整序、傍線部内容説明、内容合致問題が中心です。
難易度
全体的にそれほど難しい問題は出題されておらず、標準的な難易度と言えるでしょう。ただ、問題数が多く、課題文も長いので、あせらず落ち着いて問題に向き合うことが求められます。
出題形式
2020年度選抜はすべてマークセンス方式で5~8択で答える問題でしたが、2021年、2022年度選抜はこれに加えて20字程度の記述問題が出題されました。
試験時間
60分で長めの評論文2題を読み解かなければならないので、スピードが必要です。また他大学であまり出題されない図表の読み取りが出題されることもあるので、慣れていないと時間が足りなくなることも考えられます。
入試対策
現代文のみの出題ですが、長文の評論文を2題読み、問題を解いていかなくてはならないので、スピーディーに文章を読みこなしていく集中力、読解力をつけていくことが求められます。日ごろから、新聞の経済面、政治面などや、自分の興味のある分野の新書などをじっくり読んでいく習慣をつけていきましょう。2022年度選抜には課題文の中に写真資料も含まれていましたので、新聞などを読むときに図表が出てきたら、これが何を指すのか、自分なりに考えていくようにしておくとよいでしょう。漢字問題はすべて同音異義語の問題でした。それほど難しい問題ではありませんが、漢字の問題集を1冊、同音異義語の問題を中心に繰り返し取り組んで、知識を確かなものにしていきましょう。空欄補充の問題では、カタカナ語でこの空欄に適するものを選ぶ問題が出題されています。日常生活の中で、意味の曖昧なカタカナ語に出会ったら、面倒がらずにその正しい意味を辞書や用語集で確かめておく習慣をつけておくとよいでしょう。傍線部説明問題や、空欄補充問題は、特にその前後だけで判断しがちになりますが、まずじっくり全体を読み取って、筆者がもっとも言いたいことをつかんでから、各問いに当たることを心がけてください。出題形式に慣れるためにも、過去問に取り組んでいきましょう。その際、各段落ごとの要旨をメモしながら読み進める練習をしていくとよいでしょう。
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数学
出題傾向・内容
「数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B(数列・ベクトル)」から出題されています。どの分野からも出題されていますが、数学Ⅱからの出題が比較的多くなっています。また、「場合の数・確率」「数列」「ベクトル」は注視しておきたいところです。
難易度
標準レベルの出題ですが、大問Ⅱ・Ⅲでは計算量が多くなる問題も出題されうるので、定義や公式を日ごろからきちんと学習し、計算処理能力を高める練習をしておく必要があります。
出題形式
全学部統一日程選抜では、すべての問題がマークセンス方式です。一般選抜(T方式/S方式)では、マークセンス方式の問題がほとんどですが、一部に「数式または数値」を記入するなど、解答を実際に解答欄に記入する短答式の問題があります。どちらの選抜方式も大問は3 題から構成され、大問Ⅰのみ、独立した小問で構成されています。
試験時間
全学部統一日程選抜、一般選抜(T方式/S方式)ともに60分。問題の難易度・量に対して試験時間はやや短めとなっています。1つの大問で時間を使いすぎると他の大問に影響するので、時間配分に注意しましょう。
入試対策
ますは典型的な問題を一通り学習しておく必要があります。数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bの教科書章末レベルの問題を手早く確実に解けるように練習しておきましょう。これが駒澤大学の数学で得点するための基盤となります。その上で、数学Aの「場合の数・確率」、数学Ⅱの「図形と方程式」はほぼ毎年出題されているので、重点的に演習をしておくとよいです。これらを実践した上で、するべき対策を2つ挙げます。1つ目は、複数分野に跨がっている問題の演習です。1つの大問の中で、数学Ⅱを中心に複数分野(微積分 + 図形と方程式 など)について問われることもあります。設問の1つ1つは難しくないので、出題形式に慣れておくことが大切です。2つ目は、言い換えによって問題が易しくならないか考える習慣をつけることです。例えば、2021年度全学部統一日程選抜の問題Ⅲで「ある円の接線が別の円によって切り取られてできる線分の長さの最大値」が問われていました。そのまま考えると、「2交点の座標を求めて2点間の距離公式を用いて線分の長さを直接表す」となりますが、「線分が円の中心を通るときに長さが最大となる」と言い換えられれば、点と直線の距離公式で考えればよい、ということになります。このように問題を言い換えると難しくない問題もあるので、日頃の演習から注意しておきましょう。
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数学医療健康科学部
出題傾向・内容
数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bから出題されています。数学Ⅰ・Ⅱからの出題が多く、特に数学Ⅱに関しては剰余の定理や直線のなす角など、盲点となりやすい項目からも出題されています。一方で数学A・Bについては、数学Aについては「図形の性質」から小問1題、数学Bからは数列・ベクトルで小問1題ずつ、出題が続いています。
難易度
教科書の例題程度の問題が多く出題されています。しかし、関数と図形との複合問題など基本的な演算処理を前提とした応用問題も見られます。典型的な問題は繰り返し練習し、確実に定着させておきましょう。
出題形式
大問3題。大問Ⅰ・Ⅱは独立した小問3~4題からなり、大問Ⅲは大問1題で構成されています。大問Ⅰは0~79の数字を選択するマーク式の問題、大問Ⅱは答えのみを記入する短答式の問題、大問Ⅲは思考過程も含めて答える記述問題です。
大問Ⅰマークセンス方式問題は、共通テストと違い2桁の数字も入るため、注意しましょう。
試験時間
試験時間は60分。難易度を踏まえても適切な時間になっています。しかし、微積分や三角関数、指数・対数関数など計算量が多いものも多数見られます。1問に時間を割きすぎることのないように注意しましょう。
入試対策
近年は章末問題レベルの問題も出題されていますが、難問と言える問題はほとんど出題されません。まずは教科書の典型的な問題とその解き方を理解し活用できるよう繰り返し練習しましょう。その中でも出題頻度の高い数学Ⅱに関しては、公式の導入方法や用途はもちろんのこと、応用問題までしっかりと学習しておきましょう。また、場合分けや計算量が多くなる問題もあります。日頃から問題の計算を最後まで行い、計算力を鍛えておきましょう。
大問Ⅰ、Ⅱの小問集合は典型的な問題が多数見られます。各単元で出てきた公式や章末問題の解法を思い出しながら解きましょう。一方で応用的な問題も出題されるため、過去問や教科書の応用問題集・標準的な受験問題集などもしっかりと練習しておきましょう。また、数列に関しては漸化式が毎年出題されています。内容は基本的なものであるため、教科書で出てくる漸化式の解き方は学習しておきましょう。
大問Ⅲの記述問題では、グラフで囲まれた部分の面積を積分により求めるものなど、グラフを利用した問題・微分法・積分法が出題されます。2次関数や絶対値を含む関数といった基本的な関数のグラフは確実に書けるよう演習した上で、面積を求める問題などの解法を理解し記述できるよう解答を書く練習もしておきましょう。解答を書く際には、定義域などをはじめとした条件や方針、数学的な思考がわかるような記述を心がけましょう。
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物理
出題傾向・内容
大問3つの構成であり、例年力学と電磁気から1題ずつ出題され、残りの1題は熱力学・波動・単位系の知識など他のテーマからの出題です(2014年度は電磁気の出題なし)。出題範囲は物理基礎は「全範囲(近年原子からの出題はなし)」、物理は「様々な運動(熱力学を含む)・波・電気と磁気」からの出題です。
難易度
基礎から標準レベルの出題であり、各分野の基礎理解を試す問題が中心です。大部分の問題は教科書レベルの問題演習で対応可能な難易度です。
出題形式
問題Ⅰはマークセンス方式、問題Ⅱは文章空所補充の答のみの記述式、問題Ⅲは途中経過(計算式や考え方)を記す完全記述式での出題です。
試験時間
60分。問題の難易度と問題量を考えると試験時間は適切です。問題Ⅲが完全記述式のため、問題Ⅲに解答時間を多く確保したいところです。
入試対策
出題される問題は基本的なものが多く、教科書レベルの知識・理解が試されています。教科書の例題や章末問題を自力で解けるよう問題演習に取り組みましょう。特に、例年3題中1題ずつ(計2題)出題されている力学と電磁気は、どの単元でも解答できるよう入念に準備しておきたいところです。さらに電磁気では直流回路に関する出題が非常に多いことを意識して対策を立てておくとよいでしょう。残り1題にも対応できるよう、波動や熱力学も基本事項はしっかりおさえておきましょう。問題Ⅲの完全記述式の出題に困難を感じる受験生が多いかもしれませんが、設問は基本的なものが中心であり、難しい内容ではありません。日常から途中経過を記述する答案作成を意識した学習をしておくことが重要です。問題を解くにあたってどのように考え(基本法則や物理量の定義など何を用いるか)、どのような立式になり、どのような結果が得られるのかを簡潔に解答できるようにしておきましょう。また、落ち着いて解答するためにも問題Ⅲの時間配分を多くとり、問題Ⅰ・Ⅱは手早く解答できるようにしておきたいところです。問題Ⅰ・Ⅱを中心に、数値計算の問題が例年出題されています。文字式の計算だけでなく、数値の結果まで試験時間内に解答できるように、数値計算のある練習問題にも取り組み、物理特有の計算を簡単にする工夫も活用できるようにしておきましょう。
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化学
出題傾向・内容
全問を通じて、化学基礎・化学の全範囲から出題されます。大問1は化学基礎、化学の全範囲から幅広く出題されます。大問2は化学基礎全般と化学の理論分野の中から出題される傾向があります。大問3・4は年度によりますが、化学の理論分野、無機物質、脂肪族化合物、芳香族化合物から出題される傾向があります。
難易度
知識問題・計算問題ともに、基礎〜標準レベルですが、細かい知識や正確な計算力を問われることもあります。大問3・4に関しては長文を読んで解答する問題ですが、一つ一つの設問は標準的なものが多いです。
出題形式
大問1・2はマークセンス方式、大問3・4はマークセンス方式および記述式です。マークセンス方式の場合、複数の選択肢を解答するものや、「誤りを含むもの」を解答するものがあるので問題文をよく読みましょう。また、大問3・4については、グラフが使われていたり、実験に関する出題もあるので、教科書等でチェックしておくと良いでしょう。
試験時間
60分です。計算問題の数を考慮するとやや時間的に厳しい場合があります。1つの問題に時間をかけすぎず、計算問題は素早く、正確に解く練習をしておくと良いでしょう。
入試対策
どの分野においても、教科書をよく読み、細かい知識まで正確に身につけましょう。特に物質の名称や化学式、反応式、有機化合物の構造式は必須と言えます。さらに、様々な物質の性質が問われることも多いので、教科書の章末問題や教科書傍用問題集等をたくさん解き、覚えられていなかったものはノートなどにまとめておくと反復学習しやすいです。計算問題については、日頃から手計算をし、スピードと正確さを身につける練習をしましょう。計算問題を間違えた場合は、考え方を間違えていたのか、立式を間違えていたのか、計算ミスをしたのかなど、必ずどこで間違えたのかチェックし、自分の弱点を把握しておくと徐々にミスをしにくくなります。なお、有効数字の扱いも身につけておく必要があります。長文の問題などは慣れていないと予想以上に時間がかかる可能性があるので、教科書の章末問題だけでなく教科書傍用問題集等を用いて経験を積んでおきましょう。特に金属イオンの系統分離や有機化合物の実験の問題は、知識のアウトプットの良い練習になります。過去問を解く際は必ず時間をはかって解きましょう。このとき、解き終わったら終了するのではなく、余った時間は見直しをするなど、本番同様のやり方で進めると効果的です。
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生物
出題傾向・内容
出題範囲は「生物基礎・生物(生命現象と物質〈細胞と分子・代謝〉・生殖と発生・生物の環境応答・生物の進化と系統)」です。中でも特に「生物(生殖と発生・生物の進化と系統)」は頻出傾向にあります。
出題内容は知識問題が中心となっており、基本的な実験考察や計算問題も毎年出題されています。
難易度
全体を通じて基本的な問題が多く、教科書の内容をしっかりと理解していれば十分対応できるでしょう。高得点での競い合いになる可能性が高いため、とりこぼしのないように丁寧な解答を心がけましょう。
出題形式
大問5題。出題形式は基本的にマークセンス方式で、文章中および模式図中の空欄補充や、文の正誤判定などを中心に出題されています。過不足なく選択する問題が複数出題されるため、正しい知識が必要です。また、例年1〜2問は生物用語や数値、式を答えさせる記述式の問題も見られます。
試験時間
60分。問題の難易度と分量を考えると、試験時間内に解答できるでしょう。ただし、時間に十分な余裕があるとは言えません。特定の問題に時間をかけ過ぎることなく、時間配分にも注意して取り組みましょう。
入試対策
基本的な知識問題が過半数を占めているので、まずは出題範囲の教科書の内容を正確に理解し覚える必要があります。要点のまとめなどを行いながら、教科書で太字になっている用語を中心に学習を進めましょう。その際、周囲の説明をよく読んで、用語の意味を正しく理解するとともに、周辺事項と関連づけると記憶が定着しやすくなります。一通り内容を押さえたら、曖昧な知識では答えられない正誤判定問題などに対応するためにも、生物用語を簡単に自分で説明できるようにしておくとよいでしょう。
入試では思考力を問う問題も数問出題されていますが、初見の資料や実験を解析・考察する高度な問題ではなく、すべて教科書で取り扱いのある内容をもとにした基本的な計算問題や実験考察問題です。したがって、教科書や図説の実験や観察も隅々まで読みこんでおくとよいでしょう。
知識や理解の定着は、繰り返し覚えることだけでなく、問題演習を通じてアウトプットすることによって、より確実なものになっていきます。教科書傍用問題集などの基本~標準レベルの問題集に数多く取り組み、基礎知識を確実に習得しましょう。また、直前期には過去に出題された問題を制限時間内で解く練習をし、出題内容や形式を確認するとともに、時間配分などを把握することも重要な対策になるでしょう。マークセンス方式の問題にも取り組み、十分に慣れておきましょう。
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世界史
出題傾向・内容
西洋史は古代から近代まで広い時代・地域が出題され、古代アメリカ文明の出題もあります。現代史はあまり出題されていません。東洋史は中国史が頻出で、大問3つのうち1つは必ず中国史です。次いで古代オリエント史が多いです。出題分野はオーソドックスな政治史や経済史の出題が多いですが、文化史が固まって出題されることもあります。
難易度
ほとんどの問題は標準的な知識で解答が可能です。1日程の45問のうち2・3問程度はやや難しい用語が出題されていますが、そこでは差がつかないと思われます。また日程や年度による難易度のばらつきは小さいです。
出題形式
ほぼ例外なく大問が3つで、大問1つに小問15問、合計で小問45問という構成です。全学部統一日程選抜は全問マークセンス方式で、文章中の空欄に入れる語を[語群]から選ぶ空欄穴埋め問題が40問、正誤文判定問題が5問です。T方式・S方式はマークセンス方式の空欄穴埋め問題が40問、語句記述問題が5問です。語句記述問題では漢字指定の問題が多いです。
試験時間
60分で、問題の分量から考えると十分な余裕があります。余った時間はケアレスミスの見直しや、T方式・S方式であれば漢字の確認などに使うとよいでしょう。
入試対策
まずは教科書・用語集・資料集や参考書等を用いて歴史の基本的な流れと用語を覚え、市販の問題集等で知識を確認していくとよいでしょう。難易度の項目にも書いたように、難しい用語がほとんど出題されていませんから、無理に細かい用語を覚える必要はありません。ある程度知識の習得が進んだら、駒澤大学の過去問をできるだけ解いておきましょう。日程による傾向や難易度に差がほとんどなく、しかも出題される時代・地域がよく似ていますので、自分が受ける日程以外の過去問も解いておくと大いに参考になります。入試問題の大半を占める空欄穴埋め問題では、同じ番号の空欄で、初めの空欄では解答が難しく、後から出てくる空欄の周囲に大きなヒントがあるという仕掛けが多用されています。過去問を多く解いて、こうした問題の解き方に慣れておきましょう。また、T方式・S方式で出題される語句記述問題では、「拓跋」「安禄山」「袁世凱」「仇教運動」「戊戌の政変」「胡椒」等が漢字指定で出題されています。中国史を中心に、漢字をうろ覚えとせず、書けるようにしておきましょう。一方、全学部統一日程選抜の正誤文判定問題は、選択肢の誤りの箇所が明確で、難易度が高くありません。対策をとる場合は駒澤大学の過去問だけでは量が足りないので、共通テスト対策の問題集や私立大学向けの市販の問題集などを解いておくと、よい練習になります。
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日本史
出題傾向・内容
大問4つの構成で、原始・古代~近代までの範囲で満遍なく出題されます。出題分野も政治・外交・社会経済・文化と幅広く出題され、特に文化史(特に仏教史)には一定の比重が置かれる傾向があります。また、史料による出題が例年あることが特徴です。地図や図版などの視覚資料を用いた出題が見られる場合もあります。
難易度
おおむね標準的な難易度です。入試頻出の重要な人物名や事件名などが問われることが多いので、標準的な知識の完成度が試されるでしょう。ただし、一部で細かい知識や理解が問われる問題も出題されます。
出題形式
マークシートによる記号選択および語句記述です。ただし、全学部統一日程選抜はすべてマークセンス方式です。一般選抜についても、マークセンス方式の割合が高く、語句記述問題は数問となります。設問の多くは、文章中の空欄に入る適切な語句を語群から選ぶ形式ですが、2~4文の正誤判定問題や年代並び替え問題なども出題されます。
試験時間
60分。スムーズに解答すれば、大問1つにつき10分ほどで解き進め、残りの時間をマークシートなどの見直しにあてることができるでしょう。時間にはおそらく余裕がありますので、落ち着いて解答しましょう。
入試対策
空欄補充で語句やその説明を問う形式が多く出題されるので、まずは教科書の太字語句を中心に歴史用語の整理を徹底することが重要になります。その際に、やみくもに用語を暗記するのではなく、時期や関連事項を含めて用語の内容をしっかりと理解するように心がける必要があります。特に時期については、詳細な年代の把握が求められる場合もあるので、よく注意しておきましょう。実際の問題では、文章や史料の中に空欄が設けられて語句が問われることになりますが、せっかく用語を知っていても、その前後関係が理解できていないと解答できないということになりかねません。教科書の説明を読み込むとともに、市販の一問一答問題集などを使って用語の知識・理解を繰り返し確認しましょう。なお、解答は大半が語群の中から選ぶことになりますが、ランダムに並ぶ語群から探すよりも前に自分で思いつけるのが理想的です。過去問を使って形式に慣れつつ、間違えた問題などの復習を重ねていきましょう。正誤判定問題や年代並び替え問題には応用的な問題もありますので、教科書を軸に理解を深めておくとよいでしょう。また、史料問題への対策として、教科書や史料集に掲載されている史料にはできる限り目を通しておくのがよいです。初見史料も出題されますが、いわゆる頻出史料からの出題も多くあります。史料の空欄はやや難しいものもあるので、対策によって差をつけることができるでしょう。
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地理
出題傾向・内容
系統地理分野、地誌分野ともに年度によって出題される分野や地域が異なり、バランスよく出題されています。ただし、地形図の読み取りは頻出です。用語や地名等の基礎知識を問う問題が半数程度を占め、他には地理的思考力を問う問題や、雑学に近い細かい知識を問う問題も出題されます。
難易度
標準的な難易度です。教科書や資料集の範囲からの出題がメインで、単純知識で解ける問題も多いですが、統計問題や正誤問題は思考力がないと正解できません。実力差が点数差に反映されやすい問題構成です。
出題形式
一般選抜T・S方式、全学部統一日程選抜ともに大問3題の構成で、その内訳は系統地理が2問、地誌が1問となっています。一般選抜T・S方式は大半が4~6択の選択式問題ですが、短答の記述問題も数問出題されます。20~40字程度の論述問題が出題されることもあります。全学部統一日程選抜は全問選択式問題です。
試験時間
一般選抜T・S方式、全学部統一日程選抜ともに60分です。問題数に対して時間がやや多めなので、一問一問丁寧に解きましょう。見直しも手を抜かないようにしましょう。
入試対策
①教科書・資料集での学習
教科書・資料集の内容を理解することは, 本学の入試対策に限らず必須です。地理用語の定義や使われ方を身につけましょう。資料集では, 写真や図表から視覚的に勉強しましょう。
②統計資料・地図帳での学習
本学の入試問題では, 山脈・川・都市・国などの名称を答えさせる問題が頻出です。地図帳を見る習慣をつけて対策しましょう。
国名を答えさせる問題は, 東南アジア・アフリカ・東欧など, 学習が手薄になりやすい地域が狙われることが多いです。国名と位置を一致させることは, 地理において必須です。一朝一夕で身につくものではないので, 入試までに間に合うよう普段から学習を心がけましょう。
また, 統計を用いた問題も頻出です。統計資料に目を通すことはもちろん, 「アジア・アフリカ諸国などの1人当たりGNIが低い発展途上国では人口増加率が高くなっている」「オリーブの生産量上位国は地中海性気候が卓越する国で占められているが, これはオリーブが夏に乾燥する気候でも栽培可能な作物だからである」など, 統計資料から学びを得られるとよいでしょう。
③地形図の学習
地形図の問題は, 地図記号の意味や図法に関する知識, 標高の読み取りなどの単純知識が主な出題ですが, 土地利用や地形の成り立ちについての難度の高い読み取りも数問出題されます。対策を怠らないようにしましょう。
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政治・経済
出題傾向・内容
政治分野はオーソドックスな出題で、民主政治の基本原理・政治体制から、明治憲法と日本国憲法、基本的人権、日本の政治機構までが出題の中心です。それに比べると経済分野は多彩で、教科書の全範囲から出題されます。図表の出題はまれですが、例えば日本の合計特殊出生率の過去最低など特徴的な数値はよく出題されます。
難易度
標準的。教科書に太字で示されるような基本用語の出題がある一方で、特に経済分野では新聞に載るようなやや専門的な事項(ベースロード電源など)の出題もあり、トータルで見ると標準的な難易度になっています。
出題形式
政治分野2、経済分野2の4問題で構成。全学部統一日程(全問マークセンス方式)を除く各試験には、カタカナか漢字の用語を記述する1設問があります。マークセンス方式問題は基本的に、問1が本文中の空欄に入る用語の選択問題で、問2以降は正誤問題や時代順配列問題など。共通テストと同じ、正しいものをすべて選ぶ問題も頻出します。
試験時間
60分。問題は基本的に6設問(問1~6)ずつの4問題からなるので、1問題に15分を配分しましょう。設問の総数24は、40ほどある他の私大入試より少ないので、焦らず、確認しながら答えましょう。
入試対策
まず、基礎力となる基本事項の理解を確実に。電子辞書(スマホの検索より速い)を用意し、理解があいまいなことをすぐ調べると、正確な知識を忘れず覚えられます。次の段階は、ひたすら過去問などの問題演習です(駒澤大学入試のほか、共通テストなども役立ちます)。これにより、知識量を増やすとか、不正確だった理解を正すといったことを積み重ねましょう。特に政治分野で頻出する歴史的な出題に備えて、復習用に日本史や世界史の教科書を用意しましょう。時代順配列問題では、時期の把握や出来事の因果関係の理解が重要なので、歴史教科書が役立ちます。特に経済分野で頻出する統計数値や時事的な出題に備えるには、資料集をよく読むようにしましょう。このような学習で飛躍的に学力がつきますから、ひたすら問題演習・復習を積み重ねましょう。
最後に、入試に向けた心得をいくつか。
その1、問題の選択肢として似た用語が並べられるので、日常学習でも類似の用語・事項をまとめて学習しましょう。
その2、「ベースロード電源」など知らない用語が出てきても、くじけず、何とか意味を推測して思考力をつけましょう。もちろん、復習して知識を増やすことを忘れずに。
その3、試験時間60分に対して設問数が多くないので、早とちりで誤答することなく、きちんと考え確認して答えましょう。駒澤大学の過去問を1問題15分で解いてみれば、意外に時間の余裕があることが分かるでしょう。
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情報
出題傾向・内容
「情報の科学」の様々な分野から出題されます。頻出分野としては、情報技術・コンピュータ・情報のディジタル化・情報通信ネットワーク・モデル化とシミュレーション・プログラミング・データベース・情報セキュリティが挙げられます。
難易度
全体的に基本レベルの問題が多くなっています。問題文を丁寧に読み込んで正しく理解し、問題の誘導に従って考えれば、きちんと正解を導き出すことができます。ただし、時々煩雑な計算を求められることもあります。
出題形式
大問は3題、全てマークセンス方式です。
Ⅰ 短文形式の問題
2進法・データ量・通信速度・知的財産権・データベースなどの様々な分野から、教科書レベルの知識問題や計算問題を中心に出題されます。
Ⅱ プログラミング
具体的な問題解決を行うプログラムについて、処理手順を問う問題が出題されます。
Ⅲ モデル化とシミュレーション
現実的な問題のモデル化に関して、問題の誘導に従って結論を正しく導き出すことができるかが問われます。煩雑な計算問題が出題されることもあります。
試験時間
60分。問題の分量や難易度に対して比較的余裕のある試験時間の設定となっています。大問Ⅰの教科書レベルの問題は短時間で処理し、大問Ⅱ・Ⅲの考える問題にじっくりと取り組む時間を残せるようにしましょう。
入試対策
短文形式の問題は、基本的な問題が多いため、出題されやすい分野は語句などの意味も理解するよう心掛け、満遍なく学習するようにしましょう。また、2進数の変換などの問題は頻出なので、解き方を理解し、十分に問題演習をして定着させるようにしましょう。データベースに関しては、選択や射影、複数の表の結合などが頻出ですので、それらがどのような操作なのかを理解し、自分でも正規化の練習をしたり、問題演習をしたりして、いつでも使えるように学力を涵養しましょう。
プログラミングの問題では、プログラムが日本語を含んだ文章で記述されています。「くりかえし」や「もし(条件分岐)」などの手順を理解し、コードに沿って1行ずつトレースしながら、変数の値がどのように変化するかなどを確認する練習をしておきましょう。駒澤大学の問題と同様に、プログラムが日本語を含む文章で記述される、大学入学共通テストやかつての大学入試センター試験における「情報関係基礎」の問題に取り組むのも有効です。
モデル化とシミュレーションの分野からは、様々なテーマの問題が出題されますが、まずは典型的な問題を一通り学習して解けるようにしておきましょう。また、煩雑な計算問題が出題されることがあるため、過去問研究や類似問題の演習を通して計算力を身につけ、対応できるようにしましょう。
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ご質問・お問い合わせは
駒澤大学入学センター