駒澤大学 一般入試対策講座2026

駒澤大学 一般選抜対策講座2026 協力:代々木ゼミナール

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毎日の高校の勉強で
基本を身につけることが
大切です。

本ページでは駒澤大学一般選抜の
傾向・対策を代ゼミ講師が解説します!
みなさんの受験勉強の一助として下さい。

※2026年度一般選抜を対象としています。
新学習指導要領には対応しておりません。
※駒澤⼤学⼀般選抜過去問題を基に
代ゼミ講師が解説します。

Measures Video

一般選抜
対策動画(国語・英語)

  • 国語

  • 英語

Trends and Measures

各科目の
傾向・対策

英語

出題傾向・内容

大問Ⅰ・Ⅱ・Ⅲは読解総合問題、大問Ⅳは会話文問題となっており、さまざまな題材の短めの英文について内容理解を問う設問となっています。
大問Ⅴ~Ⅸは語彙・文法・アクセント・英作文問題となっており、基礎・標準レベルの語句・表現や語法・文法の知識を問う設問となっています。

難易度

全体として基礎・標準的なレベルと言えます。
ただし、60分という時間に対し、大問が9題、設問数も50問と多いので、すべて解き切るには時間配分に注意する必要があります。

出題形式

大問9題、計50問。
全て選択式で、大問Ⅰ・Ⅱ・Ⅲが読解総合問題で各5問。大問Ⅳが会話文問題で計7問。
大問Ⅴは定義に当てはまる語を選ぶ問題、Ⅵ・Ⅶは文法と語彙・語法に関する空欄補充問題、Ⅷは単語のアクセント問題、Ⅸは語句整序問題となっています。
Ⅵは8問、その他は1題につき各5問で構成されています。

試験時間

60分。
全体の設問数が多いため、長文問題に時間をかけすぎると後の問題に取り組むことが難しくなります。
したがって、大問ごとの時間配分をあらかじめ決めておき、本番で微調整を加えながら解き進める必要があります。

入試対策

大問Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの読解総合問題に関しては、各長文の分量はあまり多くなく、基礎・標準レベルの語彙・文法の知識を身につけ、文構造をある程度正確に把握して訳すことができれば十分得点できるはずです。しかし、全体の設問数が多いので、ただ正確に読むだけでなく、文頭から訳し上げて速読しながら、段落の趣旨をつかむことが求められます。
日頃から読解問題を解く際に、前から訳すトレーニングをしながら、段落ごとの趣旨を確認し、かつ解答時間を意識して効率的に解き進める練習をしておきましょう。

大問Ⅳの会話文問題は口語表現の知識が問われることがあります。
参考書等で日常会話に関する頻出表現を覚えておき、その上で過去問を解いて対策しておくと良いでしょう。

大問Ⅴ~Ⅶは語彙・文法・語法問題となっています。
語彙問題の対策としては、単語帳を用いて基礎・標準レベルの語を確実に覚える必要があります。
また、他の大問も含め、中にはやや難しい単語・熟語も散見されますが、消去法や文章の内容から推測可能な場合が多いです。
文法問題に関しては問題集を利用して、基礎・標準レベルの問題演習を積んでおけば対応できるでしょう。
大問Ⅷの単語のアクセント問題では、アクセントの基本的なルールを覚えたうえで、類似問題を用いた演習を行えば解答選びがかなり容易になるはずです。

大問Ⅸの語句整序の問題では、基礎・標準レベルの構文、語法をおさえつつ、英文の構成についてもしっかりと理解を深めることで十分解けるようになるでしょう。

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英語グローバル・メディア・スタディーズ学部

出題傾向・内容

大問Ⅰ・Ⅳ・Ⅴは各10問、大問Ⅱ・Ⅲは各5問での出題です。
内容一致問題が計2題(15問)、空欄補充問題が1題(10問)、図表の読み取り問題が1題(5問)、会話問題が1題(10問)となっています。
大問Ⅳではイディオム・文法・語法、大問Ⅴでは口語表現の知識を問う問題となっています。

難易度

全体として標準的なレベルと言えます。
ただし、60分という時間に対し、大問が5題、設問数も40問と多いので、すべて解き切るには素早く正確に前から読み進める力が求められます。

出題形式

大問5題、計40問で構成されます。
全てマークセンス方式で、大問Ⅰが読解問題で計10問。大問Ⅱが読解問題で計5問。
大問Ⅲが 図表の読み取り問題で計5問。
大問ⅣとⅤがそれぞれ空欄補充問題で各10問ずつとなっています。
大問Ⅴに関しては会話文の形式となっています。

試験時間

トータルで60分。
読解問題の各文章は決して長くはありませんが、大問ごとに難易度と分量が異なるため、解き進めながら時間配分を微調整する必要があります。大問Ⅲ以降を素早く解いて時間を節約し、読解問題に少しでも多く時間をかけたいところです。

入試対策

読解問題に関しては、2025年度選抜の大問Ⅱのようにやや専門的で理解しにくいものもありますが、全体的には理解しやすい文章が多く、基本的な語彙力・文法知識・SV構造に基づいて訳す力が身についていれば十分高得点が狙えるようになっています。
本文や選択肢にところどころ難語が散見されるものの、それらが原因となり正解が選べないといったことはないため、難語まで覚える必要はありません。それ以上に基礎・標準レベルの単語を徹底的にマスターしておく必要があります。
また、各設問の選択肢や、その該当箇所となる本文に関しては一文一文を正確に訳す力が必要になってきます。
SV構造に基づく訳作りのトレーニングは欠かせないでしょう。

グラフ読み取り問題は、グラフの内容から正解が選べるものが出題されているため、短時間で正解を選ぶことが可能です。
また設問を解く際は、グラフの各数値を混同しないように正確に読み取り、該当箇所や設問文を正確に訳すことが大切です。
大問ⅣとⅤの空欄補充問題では、文法・語法・頻出イディオム・基本的な口語表現の知識が問われます。

全体的な対策として、まず語彙に関しては受験用の単語帳を基礎・標準レベルまでしっかりとやりこみましょう。また、過去問演習などを通して分からなかった単語をまとめ直して覚えるのも効果的です。
文法に関しては、独立した大問が無いとはいえ、空欄補充問題で問われることがあるため、市販の参考書等を活用して基礎・標準的なレベルはしっかりと固めておきましょう。
特に動詞の語法や前置詞・接続詞の用法は空欄補充問題でも毎年頻出なので重点的に取り組むとよいでしょう。

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国語

出題傾向・内容

漢字は同音異義語の選択問題が頻出です。
現代文は評論が出題されることが多く、多数の空欄補充問題を中心にあらゆる設問が出題されています。
また、共通テストでも出題される複数テクスト系の設問も出題されています。
古文は中世、ついで中古の作品が多く採用され、現代文同様、あらゆる設問が出題されます。

難易度

標準的な難易度ですが、一部、漢字の問題や現代文の問題で、やや難解なものが見られます。
現代文は空欄が多く見られるので、読みづらいかもしれませんが、落ち着いて読み進めることを心がけましょう。

出題形式

漢字・現代文・古文の三題が出題されます。
マークセンス方式中心ですが、一般選抜では若干の記述問題も出題されています。
近年の傾向として、複数の文章を比較して解く問題や、現古融合問題が出題されたことがあるため、様々な問題形式に慣れておく必要があります。また、現代文・古文ともに文学史の問題がよく出題されます。

試験時間

60分で漢字、現代文、古文の3問をこなさなくてはならないので、スピードが必要です。
現代文はまず全体の要旨をつかむこと、古文も一つ一つ訳す全訳ではなく、全体の内容をおおまかに把握していくことが大切です。

入試対策

漢字は比較的難しい問題も出題されていますから、漢字の問題集を1冊に絞って繰り返し解いて対策しましょう。

現代文は文章が長く、また、共通テストと同様関連する複数の文章を読み、対応させながら考える問題も出題されています。まず各段落ごとの重要なところがわかるように練習すること、その段落と前後の段落の関係性をつかむなど、いわゆる読解力をつける練習をすることが大切です。
他大学の問題と比べて空欄補充の問題が多く、脱文補充問題が出題されることもあるので、特に空欄前後の関係を読み取っていくことが求められます。
日頃から色々な文章を読むこと、また、過去問を解いて、出題形式にも慣れておくことが大切です。
特に空欄補充問題の対策は、駒澤大学の過去問を用いるのが一番よいでしょう。

古文はまず、単語・文法を強化しておくことが大切です。基本古語については特に複数の意味を持つものに注意し、その文脈での意味を選択できる力をつけていきましょう。
文法は特に、敬語、助動詞(意味、用法、接続、活用)がよく出題されていますから、この単元を中心に、文法書などでしっかり学習を進めていきましょう。

一般選抜では現代語訳記述問題も出題されます。日ごろからトレーニングしておきましょう。
文学史は現代文・古文とも出題されていますから、国語便覧の文学史のところを読んでおきましょう。標準レベルの問題集をこなして、力をより確かなものにしていきましょう。

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国語グローバル・メディア・スタディーズ学部

出題傾向・内容

近年の社会や経済をテーマとする文章からの出題が多いです。
国語の問題としては珍しく横書きの問題で、図や写真なども盛り込まれ、その読み取りも求められます。
漢字(同音異義語)、語彙、空欄補充、文整序、傍線部理由説明、内容合致問題が中心です。

難易度

全体的にそれほど難しい問題は出題されておらず、標準的な難易度と言えるでしょう。
ただ、問題数が多く、課題文も長いので、あせらず落ち着いて問題に向き合うことが求められます。

出題形式

マークセンスの出題が基本ですが、記述問題が一問出題されます。
例年30字程度でしたが、2025年度選抜では150字以内で説明する記述問題が出題されました。
大問2問構成で、いずれも現代文が出題されています。
マークセンスの問題は漢字・空欄補充・内容説明・本文の内容と図や表との関連を読み取る問題・内容一致など多岐にわたる問題が出題されています。

試験時間

60分で長めの評論文2題を読み解かなければならないので、スピードが必要です。
また他大学であまり出題されない図表の読み取りが出題されることもあるので、慣れていないと時間が足りなくなることも考えられます。

入試対策

現代文のみの出題ですが、長文の評論文を2題読み、問題を解いていかなくてはならないので、スピーディーに文章を読みこなしていく読解力、集中力をつけることが求められます。
日頃から、新聞の経済面、政治面などや、自分の興味のある分野の新書などをじっくり読んでいく習慣をつけましょう。
また、例年図表やグラフの読み取り問題が出題されているので、新聞などを読むときに図表が出てきたら、これが何を意味するのか、自分なりに考えるようにするとよいでしょう。

漢字はそれほど難しい問題は出題されていませんが、問題集を1冊きっちり最後まで自信を持てるようになるまで反復してください。
空欄補充の問題では、カタカナ語であったり接続詞や副詞が出題されています。
文章を読んでいて意味のよくわからない言葉が出てきたら、面倒がらずにその正しい意味を辞書や用語集で確かめる習慣をつけておきましょう。
傍線部説明問題や、空欄補充問題は、特にその前後だけで判断しがちになりますが、まずじっくり全体を読み取って、筆者がもっとも言いたいことをつかんでから、各問いに当たることを心がけてください。
また、2025年度選抜には150字記述問題が出題されました。文章の読み取りとともに、主題を要約するトレーニングを積んでください。

出題形式に慣れるためにも、過去問に取り組んでいきましょう。
その際、各段落ごとの要旨をメモしながら読み進める練習をしていくとよいでしょう。

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数学

出題傾向・内容

「数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(数列)」から出題されます。
全体の比重としまして、数学Ⅱにおける出題が多く見られ、特に、2次関数との融合問題の出題率は高いと言えます。また、図形問題も狙われやすいため、注視しておきたいところです。

難易度

1題1題は標準レベルの出題ですが、大問Ⅱ、Ⅲでは計算量が多くなる問題も出題されています。
試験時間に対するバランスを考えますと、全体的に高い計算処理能力が必要となります。

出題形式

全学部統一日程選抜では、すべての問題がマークセンス方式で出題されています。
一般選抜では、マークセンス方式の問題がほとんどですが、一部に「数式または数値」を記入する短答式の問題もあります。どちらの選抜方式も大問は3題から構成され、大問Ⅰのみ、独立した小問で構成されています。

試験時間

全学部統一日程選抜、一般選抜ともに60分。
問題の難易度・量に対して試験時間はやや短めとなっています。
一つの大問で時間を使いすぎると他の大問に影響するので、時間配分に注意しましょう。

入試対策

典型的な問題を一通り学習しておく必要があります。
まずは苦手な分野を克服し、数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bの教科書章末レベルの問題を手早く確実に解けるように練習しておきましょう。これが駒澤大学の数学で得点するための基盤となります。
そのうえで、出題率の高い数学A「場合の数・確率」、数学Ⅱ「図形と方程式」、「微分法と積分法」は重点的に演習をしておきましょう。

日頃の学習においては、計算技量と図形把握能力の向上を意識すると良いでしょう。
計算の際は、なるべく早く正確に処理することを意識し、図形問題に取り組む際は、なるべく正確な図を描き、図形的な特徴の把握に努めると数学力に繋がります。

これらを実践した上で、さらに、複数分野に跨がっている問題の対策を行うことが受験勉強の仕上げとなります。
一つの大問の中で複数分野(確率 + 数列 など)の知識について問われることがあります。
設問の一つ一つは複雑な出題ではないものの、融合して出題されることで大問全体として、難しい問題に見えてしまいやすく、苦手分野がある者にとっては得点しづらいため、まわりの受験生に差をつけられてしまうこととなります。このような融合問題では出題方法に慣れておくことが大切です。

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数学医療健康科学部

出題傾向・内容

「数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(数列)」から出題されます。
例年、数学Ⅰ、数学Ⅱからの出題が多く、剰余の定理や直線のなす角など、盲点となりやすい項目からも出題されています。いままで、数学Ⅰ『データの分析』の出題が見られないことも特徴の一つです。

難易度

入試標準レベルの問題が多く出題されています。
しかし、関数と図形との複合問題など基本的な演算処理を前提とした応用問題も見られます。
試験時間に対して、分量が多いので、高い計算処理能力が求められます。

出題形式

大問3題で、大問Ⅰは独立した小問3~4題から構成されています。
全体的に、マークセンス方式の出題ですが、短答式の問題なども含まれることがあります。
マークセンス方式では、2桁の空欄に1桁の答えを埋めるような場合もあり得るため、事前に確認しておくと良いでしょう。

試験時間

試験時間は60分。
難易度を踏まえると、決して易しくはないでしょう。
微積分や三角関数、指数・対数関数など計算量が多いものも多数見られますので、1問に時間を割きすぎることのないように注意しましょう。

入試対策

近年は教科書の章末問題レベルの問題が出題されていますが、難問といえる問題はほとんど出題されません。
まずは教科書の典型的な問題とその解き方を理解し活用できるよう繰り返し練習しましょう。
その中でも出題頻度の高い数学Ⅱに関しては、公式の導入方法や用途はもちろんのこと、応用問題までしっかりと学習しておきましょう。また、場合分けや計算量が多くなる問題もあります。
日頃から問題の計算を最後まで行い、計算力を鍛えておきましょう。

大問Ⅰの小問集合は典型的な問題が多数見られます。各単元で出てきた公式や章末問題の解法を思い出しながら解きましょう。
一方で応用的な問題も出題されるため、過去問や教科書の応用問題集・標準的な受験問題集などもしっかりと練習しておきましょう。

大問Ⅲでは、座標平面や、グラフで囲まれた部分の面積を積分により求めるものなど、図形問題や微分法・積分法が出題されます。
まずは微分法・積分法を習得し、接線の方程式や面積を求める問題などの解法を理解しましょう。
さらに、図形的な考察ができるよう、さまざまな図形問題の演習が必要になってきます。
融合問題では、苦手分野がある者にとっては得点しづらく、まわりの受験生に差をつけられてしまうこととなります。そのため最終的には、複数分野に跨がっている問題の対策を行うことが受験勉強の仕上げとなります。

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物理

出題傾向・内容

出題範囲は「物理基礎、物理(様々な運動、波、電気と磁気)」となっています。
大問3つからなる構成であり、近年は力学、電磁気学からそれぞれ1題ずつと、熱、波動のいずれかから1題が出題されています。

難易度

基礎から標準レベルの出題であり、各分野の基礎的な理解を試す問題が中心です。
大部分の問題は教科書レベルの問題演習で対応可能な難易度です。

出題形式

大問Ⅰはマークセンス方式、大問Ⅱは文章の空欄を補充する答えのみの記述式、大問Ⅲは途中経過(計算式や考え方)も必要な完全記述式での出題です。

試験時間

試験時間は60分で、問題の難易度と量を考えると適切な試験時間です。
途中経過も書く必要のある大問Ⅲは、設問数は少ないですが時間はそれなりにかかるので、時間配分に気をつけてください。

入試対策

出題される問題は基本的なものが多く、教科書レベルの知識や理解が試されています。教科書の例題や章末問題、教科書傍用の問題集を中心に演習を行っておきましょう。
特に例年出題されている力学と電磁気学は入念に準備して、どこから出題されても解答できるようにしておきたいところです。残りの1題についても対応できるよう、熱や波動も敬遠することなく基本事項はしっかり学んでください。

大問Ⅲの途中経過の記述が難しいと感じる受験生が多いかもしれませんが、設問は基本的なものが中心であり、難しい内容ではありません。日頃から途中過程もしっかりと記述しながら学習を行えば対策ができます。
どのように考えて式を立てたのか簡潔に書けるようにしておきましょう。
また、大問Ⅰ・Ⅱを手早く解いて大問Ⅲに十分な時間を割けば落ち着いて解答することができるので、特に過去問演習は時間配分を確認しながら行うとよいでしょう。ただし大問Ⅲは設問数が少ない傾向にあります。

極端な時間配分はケアレスミスにつながってしまうので、バランスのとれた時間配分を意識してください。
なお、マークセンス方式の大問Ⅰを中心に数値計算の問題が例年出題されています。
文字式の計算だけでなく、数値計算のある練習問題にも取り組んで計算ミスで失点しないよう慣れておきましょう。

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化学

出題傾向・内容

全問を通じて、化学基礎、化学の全範囲から出題されます。
大問Ⅰは化学基礎、化学の全範囲から幅広く出題、大問Ⅱは化学基礎全般と化学の理論分野から出題され、大問Ⅲ、Ⅳは年度によりますが、化学の理論分野、有機化学の分野から出題される傾向があります。
また、大問Ⅲ、Ⅳは無機物質の問題が含まれることもあります。

難易度

知識問題・計算問題ともに、基礎〜標準レベルですが、細かい知識や正確な計算力を問われることもあります。
大問Ⅲ、Ⅳに関してはリード文を読んで解答する問題ですが、一つ一つの設問は標準的なものが多いです。

出題形式

大問Ⅰ、Ⅱはマークセンス方式、大問Ⅲ、Ⅳは記述式がメインです。
選択肢問題の場合、複数の選択肢を解答するものや、「誤りを含むもの」を解答するものもあるので問題文を良く読みましょう。
また、大問Ⅲ、Ⅳについては、グラフが使われていたり、実験に関する出題もあるので、教科書等でチェックしておくと良いでしょう。

試験時間

60分です。
計算問題の数を考慮するとやや時間的に厳しい場合があります。
1つの問題に時間をかけすぎず、計算問題は素早く、正確に解く練習をしておくと良いでしょう。

入試対策

どの分野においても、教科書を良く読み、細かい知識まで正確に身につけましょう。特に物質の名称や化学式、反応式、計算に用いる公式、有機化合物の構造式は必須と言えます。
さらに、さまざまな物質の性質が問われることも多いので、教科書の章末問題や教科書傍用問題集等をたくさん解き、覚えられていなかったものはノートなどにまとめておくと反復学習しやすいです。

計算問題については、日頃から手計算をし、スピードと正確さを身につける練習をしましょう。
計算問題を間違えた場合は、考え方を間違えていたのか、立式を間違えていたのか、計算ミスをしたのかなど、必ずどこで間違えたのかチェックし、自分の弱点を把握しておくと徐々にミスをしにくくなります。なお、有効数字の扱いも身につけておく必要があります。

長文の問題などは慣れていないと予想以上に時間がかかる可能性があるので、教科書の章末問題だけでなく教科書傍用問題集等を用いて経験を積んでおきましょう。
特に金属イオンの系統分離や有機化合物の実験の問題は、知識のアウトプットの良い練習になります。過去問を解く際は必ず時間を計って解きましょう。
このとき、解き終わったら終了するのではなく、余った時間は見直しをするなど、本番同様のやり方で進めると効果的です。

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生物

出題傾向・内容

出題範囲は「生物基礎の全範囲、生物(生物の進化、生命現象と物質、遺伝情報の発現と発生、生物の環境応答)」です。中でも「生物(生命現象と物質、生物の環境応答)」は頻出です。

出題内容は知識問題が中心で、生物用語の意味を正確に理解することが重要です。また、基本的な実験考察や計算問題も毎年出題されます。

難易度

全体的に基本的な問題で構成されていますが、知識の正確さが求められます。
高得点での競い合いになる可能性が高いため、教科書の知識を正しく理解するとともに、とりこぼしのないよう丁寧な解答を心がけましょう。

出題形式

大問5題。
出題形式は基本的にマークセンス方式で、一部で記述式が併用されています。
文章中および模式図中の空欄補充や、短文の正誤判定などが中心であり、正しい選択肢をすべて選ぶ問題も複数出題されています。例年1〜2問出題される記述式の問題は、生物用語や数値、式を答えさせるものとなっています。

試験時間

60分。
問題の難易度と分量を考えると、試験時間内に解答できるでしょう。
ただし、十分な余裕があるとはいえないため、時間配分にも注意して、特定の問題に時間をかけ過ぎることなくバランス良く取り組みましょう。

入試対策

基本的な知識問題が大半を占めているため、まずは出題範囲の教科書の内容を理解し覚えることが最重要です。
要点をノートにまとめながら、教科書で太字になっている生物用語を中心に学習を進めましょう。その際、周囲の説明をよく読んで、生物用語の意味を正しく理解するとともに、周辺事項と関連づけると記憶が定着しやすくなります。

入試では思考力を問う問題も数問出題されていますが、そのほとんどが、教科書で取り扱いのある内容をもとに基本的な計算や実験考察をさせる問題となっています。したがって、教科書や図説の実験や観察も隅々まで読みこんでおくとよいでしょう。

知識や理解の定着は、繰り返し覚えることだけでなく、問題演習を通じてアウトプットすることによって、より確実なものになっていきます。
教科書傍用問題集などの基本~標準レベルの問題集に数多く取り組み、基本的な知識を確実に習得しましょう。また、重要な生物用語を自分で説明できるようにしながら正確な知識を身につけていくと、毎年見られる正誤判定問題など、曖昧な知識では答えられないものにも対応できるでしょう。
直前期には、過去に出題された問題を制限時間内で解く練習をし、出題内容や形式を確認するとともに、時間配分などを把握することも重要な対策になるでしょう。マークセンス方式の問題にも取り組み、十分に慣れておきましょう。

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世界史

出題傾向・内容

西洋史・東洋史ともに古代から近代まで広い時代・地域から出題されますが、やや前近代史寄りで、戦後史は少なめです。また、東洋史は中国史中心です。政治史・経済史が多いですが、文化史も出題されます。
2025年度選抜は、新課程を意識したと思しき変更が見られ、全学部統一日程選抜で史料・解説文と問題文の読解が、T方式・S方式で会話文の読解が求められました。

難易度

ほとんどの問題が標準的な知識で解答可能です。
1日程のうち、2~3問程度はやや難しい用語が出題されますが、そこでは差はつきづらいでしょう。
新傾向の問題はやや複雑で、難易度が高くなりました。

出題形式

大問3つ、各大問で設問15問、計45問が基本構成です。
全学部統一日程選抜には変更があり、全問マークセンス方式は変わりませんが、空欄穴埋め問題31問、正誤文判定問題6問、語句選択問題5問の、計42問になりました。
T方式・S方式は従来通り、マークセンス方式の空欄穴埋め問題40問、語句記述問題5問です。

試験時間

試験時間は60分です。
総小問数から考えると十分な余裕がありますが、新傾向の問題は読解量が増えているため、注意が必要です。

入試対策

まずは教科書・用語集・資料集や参考書等を用いて歴史の基本的な流れと用語を覚え、市販の問題集等で知識を確認していくとよいでしょう。無理に細かい用語を覚える必要はありませんが、地理的な知識は意識したいところです。
ある程度知識の習得が進んだら、駒澤大学の過去問をできるだけ解いておきましょう。
日程による傾向や難易度に差が少なく、自分が受ける日程以外の過去問を解いておくことは有効です。特に2月7日や2月8日に受験する人は手前の日程の問題は必ず解いておきましょう。

空欄穴埋め問題では、同じ番号の空欄で、初めの空欄では解答が難しく、後から出てくる空欄の周囲にヒントがあるという仕掛けがたまに見られます。過去問を多く解いて、こうした問題の解き方にも慣れておきましょう。
全学部統一日程選抜で出題された、史料に基づく新傾向の正誤文判定問題は、選択肢文の単純な正誤ではなく、選択肢文が史料の内容や問題の指定に即しているかを判断する必要があり、従来よりも複雑になりました。
正しい選択肢を「すべて」選ぶ指定も2024年度選抜から継続しており、正答のハードルがさらに上がった印象です。

同様の傾向が続くかは分かりませんが、共通テスト対策の問題集を利用して練習量を確保することに加え、普段の授業から用語や事象の意味や歴史的背景を意識しましょう。
また、T方式・S方式で出題される漢字指定の語句記述問題も、抜かりなく対策しておきましょう。

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日本史

出題傾向・内容

大問4つの構成です。
そのうち問題Ⅰは近現代を中心に、歴史総合の内容を含みます。その他3つの大問では、原始・古代~近現代の範囲から出題されます。
分野も政治・外交・社会経済・文化と幅広く出題され、特に文化史には一定の比重が置かれる傾向があります。また、例年史料による出題があることが特徴です。

難易度

おおむね標準的な難易度です。
入試頻出の重要な人物名や事件名などが問われることが多いので、標準的な知識の完成度が試されるでしょう。ただし、一部で細かい知識や理解が問われる問題も出題されます。

出題形式

マークシートによる記号選択および語句記述です。ただし、全学部統一日程選抜はすべてマークセンス方式です。
他の一般選抜についても、マークセンス方式の割合が高く、語句記述問題は数問となります。
設問の多くは、文章中の空欄に入る適切な語句を語群から選ぶ形式ですが、2~4文の正誤判定問題や年代並び替え問題なども出題されます。

試験時間

60分。
スムーズに解答すれば、大問1つにつき10分ほどで解き進め、残りの時間をマークシートなどの見直しにあてることができるでしょう。時間にはおそらく余裕があるので、落ち着いて解答しましょう。

入試対策

空欄補充で語句やその説明を問う形式が多く出題されるので、まずは教科書の太字語句を中心に歴史用語の整理を徹底することが重要です。
その際に、やみくもに用語を暗記するのではなく、時期や関連事項を含めて用語の内容をしっかりと理解するように心がける必要があります。

教科書の説明を読み込むとともに、市販の一問一答問題集などを使って用語の知識・理解を繰り返し確認しましょう。なお、解答は大半が語群の中から選ぶことになりますが、ランダムに並ぶ語群から探すよりも前に自分で思いつけることが理想的です。
過去問を使って形式に慣れつつ、間違えた問題などの復習を重ねていきましょう。
正誤判定問題や年代並び替え問題には応用的な問題もあるので、教科書を軸に理解を深めておくとよいでしょう。
また、史料問題への対策として、教科書や史料集に掲載されている史料にはできる限り目を通しておくのがよいです。
初見史料も出題されますが、いわゆる頻出史料からの出題が多くあります。
史料の空欄はやや難しいものもあるので、対策によって差をつけることができるでしょう。また、2025年度選抜より歴史総合で学習する内容からの出題がされるようになりました。

日本史の知識で対応可能な問題もありますが、日本史探究では学習しない世界史的な内容の出題も含まれます。
高得点を目指すには、歴史総合の学習もおろそかにせず、教科書を軸に基本を確実に押さえて本番に臨みましょう。

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地理

出題傾向・内容

系統地理分野、地誌分野ともに年度によって出題される分野や地域が異なり、バランスよく出題されています。
用語や地名等の基礎知識を問う問題が半数程度を占め、他には図表を用いた統計資料に関する問いも多く出題されます。
地理的思考力を問う良問が多い一方、一部に解答が導きづらい問題もみられます。

難易度

標準的な難易度です。
教科書や資料集の範囲からの出題がメインで、単純知識で解ける問題も多いですが、 統計問題や正誤問題は思考力がないと正解できません。実力差が点数差に反映されやすい問題構成です。

出題形式

一般選抜T・S方式、全学部統一方式ともに大問3題の構成で、その内訳は系統地理が2問、地誌が1問となっています。
一般選抜T・S方式は大半が4択を中心とした選択式問題ですが、短答の記述問題や20~50字程度の論述問題の出題もみられます。全学部統一方式は全問が選択式問題です。

試験時間

一般選抜T・S方式、全学部統一方式ともに60分です。
問題数に対して時間がやや多めなので、一問一問丁寧に解きましょう。見直しも手を抜かないようにしましょう。

入試対策

①教科書、資料集での学習

教科書、資料集の内容を理解することは、駒澤大学の入試対策に限らず必須です。地理用語の定義や使われ方を身につけましょう。資料集では、写真や図表から視覚的に勉強しましょう。

②統計資料、地図帳での学習

駒澤大学の入試問題では、山脈、川、都市、国などの名称を答えさせる問題が頻出です。地図帳を見る習慣をつけて対策しましょう。

国名を答えさせる問題は、東南アジア、アフリカ、東ヨーロッパなど、学習が手薄になりやすい地域が狙われることが多いです。国名と位置を一致させることは、地理において必須です。一朝一夕で身につくものではないので、入試までに間に合うよう普段から学習を心がけましょう。

また、統計を用いた問題も頻出です。統計資料に目を通すことはもちろん、統計資料の数値や順位の背景を考える習慣をつけて、統計資料から学びを得られるとよいでしょう。

③問題集を用いた学習

駒澤大学の問題は選択式や短答の基本的な問題が多いです。インプット学習が一通り終わったら、問題集を用いてアウトプット学習に切り替えましょう。
問題集は、駒澤大学の傾向に近い選択式や短答問題が中心のものを選びましょう。問題集を一周し終わったら、誤答が多い分野を重点的に復習しつつ、二周目に取り掛かり、弱点分野を無くしていきましょう。

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政治・経済

出題傾向・内容

政治分野からの出題はおおむねオーソドックスである一方、経済分野からの出題は多彩です。
両分野ともに問題文をよく読み、落ち着いて判断する力が求められています。
2025年度選抜から科目名が「公共,政治・経済」となりましたが、2025年度選抜では入試の方式を問わず、「公共」のうち倫理分野からの出題は見られませんでした。

難易度

教科書の本文中に太字で示されるような基本用語の出題が大半です。
しかし(特に経済分野では)新聞にも掲載されるような、やや専門的な事項の出題も見られます。
トータルで見ると、難易度は標準的であると言えます。

出題形式

政治分野2、経済分野2の4問題で構成。
T方式・S方式で用語の記述が求められますが、「~字以内」という出題は見られません。
基本的に、問1が本文中の空欄を補充する選択問題。問2以降は正誤判断の問題、正しい記述をすべて選ぶ組合せ問題が頻出です。他にも、誤っているものを選ぶ問題や計算問題も出題されています。

試験時間

60分。
問題は基本的に6設問(問1~6)ずつの4問題からなるので、1問題につき15分を目安に時間配分しましょう。
設問の総数は、他の私大入試と同じかやや少ない傾向にあるので、焦らず確実に解答しましょう。

入試対策

まず、基本となる事項の理解から確実に。教科書や用語集、辞書なども利用し、理解が曖昧なことをすぐ調べる習慣をつけましょう。また折に触れて、憲法の条文を読み込むことも大切です。
次の段階は、ひたすら過去問などの問題演習です。駒澤大学の過去問のほか、共通テストなども役立ちます。
これにより、単に知識を増やすだけでなく、インプットした知識をアウトプットする訓練も積んでおきましょう。また、歴史的な事項だけでなく、人物名と主な著書名とをセットで押さえておくことも、入試対策としてとても効果的です。
2024年度全学部統一日程選抜、2025年度T方式・S方式では計算が絡む出題がなされました。特に経済分野では計算を絡めた問題が出やすいので、比較生産費説(特化後)、国民所得など様々なパターンに慣れておく必要があります。ひたすら問題演習と復習を積み重ねましょう。

最後に、入試へのアドバイスを。
①問題の選択肢には似ている用語が並べられるので、区別できるよう、類似の用語・事項をまとめるとよいでしょう。
②知らない用語が出てきても、何とか意味を推測するなど、思考力を鍛えましょう(復習して知識を増やすことも忘れずに)。
③試験時間60分に対して設問数が多くないので、決して焦ることなく、しっかりと考え、確認した上で答えましょう。
駒澤大学の過去問を1問題につき15分を目安に解いてみれば、意外と時間に余裕があることがわかるでしょう。

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情報

出題傾向・内容

例年、大問Ⅰが小問集合、大問Ⅱがプログラミング、大問Ⅲがモデル化・シミュレーションという構成になっています。
大問Ⅰでは、基数変換・デジタル化・データベース・情報通信ネットワーク・情報セキュリティ・ハードウェア・ソフトウェアが頻出分野です。
大問Ⅲでは、病気の検査など身近なテーマを題材とする傾向があります。

難易度

全体的に基本レベルの問題が多く出題されており、問題文を丁寧に読み込んで正しく理解し、誘導に従って考えれば、きちんと正解を導き出せます。
ただし、煩雑な計算が求められる問題や、当てはまるものを全て選ばせる問題が出題されることもあります。

出題形式

全てマークセンス方式で、教科書レベルの知識問題や計算問題を中心に幅広い分野から出題されます。
プログラミングは、処理手順やその実行結果を問うだけでなく、プログラムの不備を見つけ、修正させる問題も出題されます。
モデル化とシミュレーションは、現実的な事象をモデル化し、数式や表、グラフを見ながら、誘導に従って結論を正しく導き出せるかが問われます。

試験時間

試験時間は60分と、問題の分量や難易度に対して比較的余裕があります。
特に小問集合は教科書レベルの問題が多いため、短時間で処理し、後半の問題の考察に十分な時間を残せるようにしましょう。

入試対策

まずは教科書の例題を通して苦手な分野を残さないようにしましょう。また、基数変換などの頻出テーマは、十分に問題演習をして、解き方の理解・定着に努めましょう。

データベースの問題は、選択や射影、複数の表の結合などが頻出ですので、問題演習だけでなく、データベースの正規化などを実際に操作してみることで知識を定着させるとよいでしょう。

プログラミングの問題では、プログラムが日本語を含んだ文章(擬似コード)で記述されています。
「くり返し」や「もし(条件分岐)」などの手順を理解し、1行ずつコードを読み取りながら、変数の値がどのように変化するかを確認する練習が有用です。特に、共通テストとは異なり、変数名が「i」など抽象的になっていたり、プログラムの手順が明記されていなかったりするため、この変数が何を表しているのか、この箇所は何を行っているのかは常に意識してコードを読みましょう。

モデル化とシミュレーションの問題では、問題文の条件を整理し、実際に手を動かしてシミュレーションをして、その結果を解釈することが求められてます。
まずは過去問演習を通して、問われている内容をきちんと読み取る訓練をしておきましょう。また、煩雑な計算問題が時折出題されるため、数学で習う数列の公式などの確認も含め、計算力をしっかり身につけましょう。

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