診療放射線技術科学科
未来の医療現場を支える診療放射線技師のプロフェッショナルを目指す
未来の医療現場を支える診療放射線技師のプロフェッショナルを目指す
駒澤大学へ行けば、どんなことを経験し、学べるか。
まずは学科で展開している学びの個性を知ろう。
教養科目で視野を広げ、診療放射線科学領域を中心にした専門知識・技術を学べます。
3年次からはコース制を導入。画像解析や臨床技術、治療計測など、重点的に学ぶことができます。
総合病院や検診機関、放射線・医療機器関連の企業の前線で活躍する卒業生と交流できます。
駒澤大学で過ごす充実の4年間。
どのようにステップアップし、自らを成長させて行けるかを紹介します。
学部や学科の個性を数字で見てみましょう。
そこからこの学科にしかない魅力が見つかるかも!
62人
診療放射線技術学部 診療放射線技術科学科の定員
診療放射線技術科学科の定員はわずか62人。少人数制をとることで先生や他の学生との交流を取りやすい環境をつくり、学生一人ひとりが積極的に学びを深めやすい事が特徴です。
92.5%
診療放射線技師 国家試験合格率(過去5年間の平均)
学科の学生は国家資格合格という共通の明確な目標を持っています。手厚い試験対策により、診療放射線技師の国家試験合格率は全国の過去5年間の平均90.6%を上回ります。
97.7%
就職率
多くの卒業生は、総合病院をはじめ、検診機関やクリニックなどに就職します。最近では病院で臨床経験を積んだ後、放射線・医療機器関連の企業に転職する例もあります。
さまざまな学びを展開している駒澤大学。
その一例をよりくわしく紹介します。学びの内容から、その先につながる自分の未来を想像してみよう。
社会とつながる診療放射線技術科学科の学び
ニューノーマルな時代になり、さらに大切さを増す“社会とのつながり”。駒澤大学で出会い、関係し、新たに身につけられる社会とつながる学びを探ってみよう。
医療の第一線で活躍する出発点がここにある
2018年に開設された「駒澤大学-VARIAN放射線治療人材教育センター」には「医療用直線加速装置 TrueBeam®」が設置されています。これは国内の放射線治療施設で導入が進む最新機器で、教育機関で設置されているのは駒澤大学のみ。ときには医療従事者や技術者たちの講習会が開催され、学生が手伝いをする機会もあります。実機学習を通して放射線治療技術の基礎スキルを身につけることや、プロフェッショナルたちと交流することは、臨床の現場でも大きく役に立ちます。
4年間の集大成として卒業研究に取り組むことも駒大の学びのひとつ。
それぞれ興味をもったことを深められるから、個性的なテーマの卒業論文がたくさんあります。その一部を紹介。
動脈の一部の壁がもろく薄くなり、膨らんでくる病気「動脈瘤」。その手術には、ワイヤーなどを血管の中に入れる「カテーテル治療」を用いることが多く、体の中のワイヤーを見るのにX線装置を使います。手術はたいてい長時間行われ、それに伴い、撮影時間も長くなるので、被ばくを少なくするためにX線の出力は抑えられ、雑音の多い動画になりがちです。撮影された動画は画像処理で観察しやすくなるように調整をしており、今まではその調整の評価を人の視覚に頼ってきました。
今回の卒業研究では、動画の評価を数値で表す方法を研究しています。研究には、研究室に所属してきた学生たちが開発した「動態ファントム」を使いました。この装置は商品化され病院で利用されており、研究を通じてより使いやすく改良していくことを目指しています。
診療放射線技師は、人体を透過するX線を利用して、本来可視光では見えないものを写し出すということを生業にしています。古くからある「X線検査(レントゲン写真)」では、3次元的に分布する構造を2次元の写真として投影するため、その解釈がやや難解であったり、場合によってはものすごく見えにくかったりします。そんな時、投影する方向を変えて複数の方向から観察する、という手法をよく採ります。
現在多くの病院で用いられる「X線CT検査」は、体の断面を写し出せるので、3次元的な構造を2次元に投影するがゆえの難解さは解消されます。しかしときおり、「アーチファクト」という偽像、雑音がその解釈を難しくする場合があります。
この研究は「頭部CT検査」において脳幹部の解釈が難解となる場合が多いことに対して、投影する方向を変えて違う断面から診てみたらどうかを検討しています。「X線CT検査」という比較的新しい技術と、「X線検査」では古くからある“投影方向を変えて診る”という考え方を融合させた検討です。その評価法は、画像診断領域ではかなり新しいトレンドである極値解析を用いています。ひとつの研究の中にX線検査の歴史を感じさせる要素がたくさん含まれていて、とても興味深い研究です。
日本ではふたりにひとりががんにかかり、3人にひとりががんで死亡すると言われており、がん治療における放射線治療の重要性はますます高くなっています。この放射線治療ではがんに照射した放射線量(水吸収線量)を正確に評価することが非常に重要です。
本論文では、強い磁場と電波を使って体の断面画像を得る「MRI装置」と高エネルギー放射線を照射できる「直線加速器」が一体化した装置における水吸収線量の計測法を研究。
この最新の放射線治療装置では、MRIの強磁場により放射線の挙動が複雑になることから、今回の研究では、強磁場の影響をコンピュータシミュレーションで正確に評価し、水吸収線量の新たな計測法を明らかにしました。この研究成果により放射線治療の不確かさの低減につながり、より精度の高い治療の実現が期待できます。
これまでに25万人を超える卒業生を送り出してきた駒澤大学。
先輩たちが、どんな企業や団体で力を発揮しているのか、その一部を紹介します。
これまでthink!にご登場いただいた先生たちの記事をLink!
駒澤大学の個性あふれる先生たちが、どんなことを考えているか見てみよう。