高橋 健太郎先生 文学部 地理学科 地域文化研究専攻
駒澤大学人文科学研究科地理学専攻修了。博士(地理学)。専門は「農村地理学」で、日本と中国の村落地域の研究を行っている。
私のゼミでは、3年次は毎年長野県と新潟県の農山村を調査します。事前準備から現地調査、報告書作成まで行い、地域調査の基本を学びます。近年の主な調査テーマは、農作物の生産・加工・ブランド化、豪雪の克服と利用、獣害の実態と対策、移住者の暮らしと就業などです。調査では、役所や地域団体、企業、農家などを訪問し、聞き取りをしたり作業場や農地を見学したり、時には農業体験もさせてもらい、地域の暮らしや生業の実態を学びます。調査後は得た情報を整理し、統計資料や文献も参照しながら報告書を作成します。合宿調査だけでは満足できず、個人的に追加調査をする学生もいます。
3年次の経験を踏まえて、4年次は各自でテーマを設定し卒業論文を作成します。出身地や訪れたことのある地域を調べる学生もいれば、以前から興味をもっていた地域をこの機会に調べる学生もいます。私のゼミでは、地方都市や農村の個性を活かした地域振興や観光まちづくりについて調べる学生が多いです。
高橋ゼミの魅力は、都市に暮らす学生が普段意識しない「農山村とのつながり」を現地調査を通して実感できることです。信濃川流域の水力発電が都市の電車を動かし、農山村で作られた米や野菜が都市の食卓を支え、自然豊かな山間部がレクリエーションの場になるなど、都市生活は農山村と深く結びついています。このような関係性を自分の目で確かめることで、農山村がより身近に感じられるようになります。また、地域の人々と向き合いながら調査を進める経験はコミュニケーション力や調査力の土台になり、大学を卒業した後も役立ちます。
地域調査の集合写真(2024年新潟県)
山間集落での地域調査(2023年長野県)
山間部の観光資源の調査(2023年長野県)
山間部の観光資源の調査(2024年新潟県)
取材時期:2025年11月
