いい写真を撮りたいなら数をこなすべし
今回は「SNS発信とリアル活動」というテーマでお話を伺います。初めに、MASコン期間中のSNS活動には、どのようなルールがありましたか。
基本的に自由だったよね?
そうだね。TwitterとInstagramのアカウントを一からつくって。
お手本がないから、モデルさんたちのストーリーを見て参考にしました。
投稿は一日平均で何回くらいしていましたか?
私は「おはよう」投稿と、日常生活の自由投稿と、投票を促す「#れみぽち」の3回くらいの頻度でした。
とくに回数は決めていなかったけど、Instagramのストーリーをあげなくなるとプラスマークがつくから、そのときは投稿するようにしていました。
頻度については、この3人の中で僕が一番少なかったと思います。
みなさんストーリーに力を入れていたようですが、一本つくるのにどれくらい時間がかかりましたか。
僕は考えすぎちゃって、一本に1時間くらい。
すごい(笑)。
完成してもすぐに投稿せず下書きとして保存して、そのまま何時間も経っちゃうことがありました。ちなみに、その頃の僕のストーリーの閲覧者は200~300人程度で、そこからプロフィールにアクセスする人数は1、2人。これはペースを上げないといけないと思い、下書き保存をせずに投稿するようになりましたね。
文章を書くうえで気をつけたことは?
毎日載せるので、だらだら長く書かない。
やんわりとした表現を心掛けました。熱い思いが伝わりにくいという難しさもありましたけど、それも自分らしさかなって。
茉日の文章は独特だったね!
僕は最初の頃、丁寧語を使っていたんですけど、徐々に話し言葉にしていきました。言葉遣いがラフになると、読んでくださる方も友達感覚で接してくれるようになりました。
写真撮影はたくさん撮るうちに上手くなっていきましたか。
めちゃくちゃたくさん撮って、あとで厳選しました。
私も同じですね。たくさん撮ることで、お気に入りの1枚が撮影できました!
数をこなしていくうちに自分のベストな角度とかはわかってくるんですけど、光の加減で見え方が違ってくるので、数を撮ることは大切だと思いました。ただ、自分がいいと思った写真では「いいね!」をもらえることが少なくて、そのズレを埋めるのが難しかったですね。
ハッシュタグの使い方で工夫したことは?
地元の人が頑張っていると応援したくなる心理に訴えようと思い、#横須賀〇〇、#神奈川県、#三浦半島とか、地名をたくさんつけました。
マーケティングの人みたい(笑)。私は、#MASコンテスト、#MASコン、#女子大学生、#ミスコン、#ミスコン2021、#被写体などを毎回コピーして使っていました。
僕はいろいろな人に見てもらいたくて、#サロンモデル、#サロモ、#被写体などを入れたんですけど、全然連絡が来なくて自信がなくなりました(苦笑)。
アクセル全開なメンバーの影響で投稿を頑張れた
発信するうえでとくに工夫したことは?
私はプロフィールで自分の印象がすぐに伝わるよう意識しました。Instagramに関してはキラキラさせようと思って、鍵アカウントで写真の配列を確認して、ベストな状態で本当のアカウントに載せていました。あと、終盤になって他の3人とのフォロワー数に焦り、投稿頻度を上げました。応援してくれる親や友達から「頑張れ!応援しているよ!」と励ましていただき、朝と夜に必ず投稿するようになりましたね。それが9月の終わりくらいです。
最終的にフォロワー数で1位だったのは茉日でした。
努力が実りましたね! 德岡さんと新田見さんは、齋藤さんの最後の追い上げをどのように見ていましたか。
恐ろしかったです(笑)。投稿のペースに比例してすさまじい勢いでフォロワーが1000人増えて。「いいね!」の数も私たちの比じゃなかったから。
茉日は最初からもっと自分を出しても良かった気がするけど、自分を出しすぎてしまうと謙虚でおしとやかなキャラが壊れちゃうから、難しかったと思う。
私は最初からアクセル全開でいくスタイルで、ぶれずに強く。
伶美は投稿を毎日続けていたし、写真もきれいだし、MASコンの活動が忙しいなか授業中もしっかりと集中して勉強していて。すごいな、タフだなって。
その強みは以前から自覚していましたか。
そうですね。継続力は自分の強みだと思っていました。物事をルーティン化するのが好きなので、朝の通学時間にストーリーを上げて、一緒の時間帯に通勤しているであろうフォロワーさんたちに見てもらう。とにかく、リズムを意識しました。続けていくうちに、マメな発信は響くんだなという手応えを感じましたね。
何かお手本があったとか?
とくにないです。応援してくださる方とWin-Winな関係でいたかったので、みなさんの生活を考えて、推すのが苦じゃないように。私も大好きなアーティストを追いかけているので、「推し活は幸せになるためにやるもの」という思いが第一にありました。
最初からギアを上げていく感じで、ほかのミスメンバーが押されているなって。
うん、押されてた(笑)。伶美が全開だからこそ頑張れた面もあるかな。
フォロワーが増えると、発言の一部を切り取って拾われてしまう怖さもあったのでは?
一時期はそれが怖くて、中身のあることを言いたくない時期もありました。もともと社会問題に興味を持つタイプだから、そういったことを発信してどう思われるのか気になって。ただ、あからさまに棘のある言葉じゃない限りは、素直に「こう思う」って伝えれば、大学生という身分を差し引いて受け止めてくれるだろうって開き直りました(笑)。
僕も多少気を遣いましたけど、ミスターはミスと比べて見ている人が少なかったので、その面では少しラクでしたね。
私はたくさんの人に届く文章を意識して、熱い思いを書くような投稿をしなかったので、伶美ほどは考えなかったかも。
SNS発信を意識することでリアルが充実!
投稿を継続していく中でリアルな行動に変化はありましたか。
みなさんに何かを報告しなくちゃと思うから、外出する機会が増えましたね。
そうだね。何かと写真に残すようになったし、写真映えするものを食べるようになって(笑)。
もともとお休みの日に家にいるタイプじゃないので、あまり変わらなかったかな。ただ、外出=ネタ集めという意識はあったので、ぼーっとしている時間は減りました。
生活そのものが変わったわけですね。
SNSへの投稿は自分のリアルな生活の切り抜きだから、日常生活を考え直すきっかけになりましたね。SNSがあるから日常を充実させようと思ったし、必然的にそうなりました。
僕も同じです。
リアルの大切さを感じたのは、久しぶりにファイナリスト同士で会えたときかな。しばらく会えない時期があって、SNSを見ているだけではどうしてもさみしくなってしまったんですけど、顔を合わせたときにすごく安心感があって。「リアルな人間関係はホッとするんだな」という気づきがありました。
MASコンを終えたとき、SNSを絶ちたい気持ちになった?
MASコンが終わった瞬間、スマホを遠くに投げたくなりました(笑)。眼精疲労がすごかったし、精神的にも肉体的にもSNSやらデジタル媒体やらがきつい時期はありましたね。今はそうでもないですけど。
最後に、今後もSNSを続けますか?
私は続けます!
芸能界に入りたいという夢があるので、SNSを使った自己PRは毎日しないといけないだろうなと思っています。自分の天然気質のようなものを好きになってもらえるように、直感でいいなと感じたものを発信していきたいです。
私も将来は芸能の道に進もうと思っているので、そのタイミングでSNSを始めると思います。MASコンのアカウントとは違う形でセルフプロデュースする予定なので、待っていてください!
MASコンの活動を通して成長ができたようですね。今日はありがとうございました!
●過去のMASコンインタビュー
【MASコン】ファイナリストに聞く6つのこと
https://think.komazawa-u.ac.jp/labo/mas2/