NOZOKIMI LAB

日本人以外の留学生と交流し、語学力の高さに驚きました

かねてより憧れの地だったアメリカに留学して、たくさんの得難い経験をしたという滝村伸さん。
その話しぶりから、主体的に行動して人生を切り拓いていくポジティブさがひしひしと伝わってきました。

滝村 伸

グローバル・メディア・スタディーズ学部グローバル・メディア・スタディーズ学科3年。
岩手県生まれ。留学中にはアメリカ国内でショートトリップを繰り返す。とくに印象的だったのは、マイアミとデンバー。

多様な人種の仲間たちはみな優しかった

昔から海外に対する憧れがあって、中学生の頃にカナダへホームステイしたことがきっかけで、さらに強い興味を抱くようになりました。

留学先にアメリカを選んだのは、英語圏の国に興味があったからです。手続きに関しては、国際センターが大部分を請け負ってくれたので、とてもスムーズでした。

僕が留学したのは、アーカンソー州というアメリカ南部の州です。周囲の仲間は、黒人、白人、アジア系と多種多様。南部という土地柄もあって、信心深いキリスト教徒が多かったですね。みんな優しくて、去年交換留学生で日本に来ていた人が話しかけてくれたり、人間関係で困ることはなかったです。

生活するうえで驚かされたのは、食べ物の大きさです。たとえばマックだったら、同じLサイズでも日本とは比べ物にならない大きさでした。あと、飲食店でいいなと思ったのは、フリー・リフィルといって、ドリンクがおかわりし放題だったこと。日本だと考えにくいけど、いいシステムだなと思いました。

独自の努力で難しいテストの点数がアップ

授業は週5で受けていました。印象的だったのは、文化人類学(カルチュラル・アンソロポロジー)。難しい単語がたくさん出てくるので、テストでも10点満点で2点しか取れなかったり、最初は苦労しました。

そのテストは、スクリーンに問題が表示される形式だったのですが、現地の人がパッと見てわかることでも、僕の英語力だと読み取って理解するのに時間がかかります。なので、単語帳をつくって、テスト前に確認することを心がけた結果、最終的にはいい点が取れるようになりました。

ほかにも、アメリカン・スタディーズでは、公民権運動から現在に至るまでのアメリカの歴史を学びました。論文の授業もあって、英語力も……ついたと信じたいです(笑)

そういえば、留学する前に『IT』(リメイク版)という映画を一緒に観た友だちから、スティーブン・キングの原作本をプレゼントされたんです。「英語力をつけて読めるようになってね」という意味もあったと思うので、これから読むのが楽しみですね。

留学先の先生と日本の被災地でボランティア

現地で出会った人で印象的だったのは、ジル先生です。自分が岩手出身だと伝えると、「私も毎年行っている」と言われて。先生は、東日本大震災のあった2011年から毎年、岩手県の大船渡で小学生を対象にしたイングリッシュスクールのボランティアをしていたんです。

2019年の夏は、僕も大船渡に足を運んでジル先生と会いました。先生と子どもたちのコミュニケーションがスムーズにいくよう、先生の英語を訳して。「円になって!」とか「壁にタッチして!」とか、日本語で子どもたちに声をかける手伝いをしたり、楽しい時間を過ごしました。そのときにもらったTシャツは今も大切にしています。

僕はこれまで何をやってもわりとうまくいくというか、ラッキーの連続でここまできたという自覚があるのですが、アメリカで日本人以外の大学生と交流し、語学力の高さを目の当たりにして、もっともっと頑張らないといけないと思いました。これからさらに英語力をつけて、将来的には世界を股にかけるような仕事がしたいですね。

取材時期:2019年10月

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