今を正しく認識すれば、世界や未来が見えてくる。
新聞によると、2019年の出生数は初めて90万人を割り込み、過去最少となったそうです。少子化の深刻化の深刻さが増している実態が浮き彫りになっていると言えるでしょう。
20年後の世界を予測することは難しい。しかし、今を正しく認識すれば、少しは予測できます。
例えば、2020年度には小学3年生から「英語教育」や「プログラミング教育」が導入されます。子どものころからグローバルな視点で学べる環境が整うことは、やがて「子育てしやすい環境」や「生涯現役で活躍できる社会」の整備といった社会制度の見直しを加速させることへとつながるでしょう。そして、今年生まれた赤ちゃんが、20歳になった時には、そのような社会になっていると思います。
でも今、世界の人々を見渡してみると、賢い人、愚かな人、豊かな人、貧しい人、地位の高い人、低い人と、その生き方や暮らしぶりに大きな差があります。それが何故なのか考えてみたことはありますか?
その理由は、はっきりしています。それは「学ぶか」「学ばないか」によって決まるのです。
この事実は今も20年後も同じです。これからの私たちが、「グローバル化された国際社会」と「人工知能に支配された情報化社会」をどう生きていったら良いのかを、福沢諭吉の思想が詰まった一冊『学問のすすめ』を参考にして、各自がそれらの答えを駒澤大学にて見出して欲しいものです。そうすれば、身近な事柄として「何のために勉強するのだろうか」「何のために大学へ行くのだろうか」という疑問に対して、その答えと20年後の自分が見いだされるでしょう。
医療健康科学部: 佐藤 昌憲(電気工学)