経済学部
何が重要な情報かを再考しよう。
スマホは大変便利な道具です。世界中から情報を得ることができ、世界に情報を発信できます。インターネットが普及し、世界には膨大な情報があふれています。情報を整理、取捨選択し、本当に重要なことは何かを考えることが必要です。高校の教科書には「正しい」とされることが書かれており、その内容に疑問を持ったり、確かめたりする必要は少ないかと思います。しかし、学んだことを実践で活かすには、疑問を持ち、確かめ、適用範囲を考えることが重要です。疑問を持つことこそが学問の基礎であるといえるでしょう。
17世紀のヨーロッパでは、活版印刷の普及により、多くの本が出版されました。情報量が増大した時代です。「わたしは考える、ゆえに私は存在する〔ワレ惟ウ、故ニワレ在リ〕」という言葉で有名なデカルトは、そのような時代に、それまで正しいとされてきたことを疑い、数学などの学問を発展させました。
スマホが手放せないという質問は、あなたが現在のスマホの使い方に疑問を持ったからこそ発せられた質問だと思います。その疑問を大切にしてください。その疑問についてよく考えることで、スマホは大変役立つ道具になるでしょう。
経済学部: 村松 幹二(法と経済学)