学問Q&A

気分転換に何をしていますか?

医療健康科学部

筋トレがおすすめ!

筋力トレーニング(筋トレ)などの軽い運動によって多量の酸素が臓器に送り込まれ、脳内の血液量が増えます。これによって脳の活性化が起こり、その作用がストレス解消につながるとされています。脳内への酸素や栄養素の供給は疲れ切った頭をリセットできる効果もあります。

さらに、筋トレにはやる気などの意欲や記憶力にも大きな影響を与えることが明らかになっています。この影響には筋トレにより分泌が促進されるテストステロンという男性ホルモンの一種が関わっています。テストステロンは男女ともに持っている基本的なホルモンです。このテストステロンは、脳の神経伝達物質・ドーパミンの分泌を促進する効果があります。ドーパミンは脳の働きを促進させ、やる気を出させたり記憶力を向上させたりしています。また、テストステロンの分泌低下が肥満や循環器疾患の発症などにつながるというエビデンスも明らかになっています。

テストステロンの分泌量を増やすためには、筋力トレーニングだけでなく規則正しい生活が重要です。規則正しい生活リズムとストレスを溜めない生活習慣、食生活、適度な運動が分泌を促進します。生活習慣を見直して気分転換に筋トレを初めてみてはいかがでしょうか。

医療健康科学部: 藤田幸男(医学物理・放射線計測)

おすすめ参考文献

「量子論」を楽しむ本――ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる!
佐藤勝彦(著)PHP研究所(刊)

この書籍では現代物理学のである量子論について歴史的な発展に沿った解説が行われており、量子論の概念を段階的に理解する事ができます。この書籍は初学者の入門書として最適といえるでしょう。

患者さんと家族のための放射線治療Q&A 2015年版
日本放射線腫瘍学会(著)金原出版(刊)

放射線治療は手術療法と薬物療法と並ぶがん治療の3本柱のひとつです。この書籍では放射線でがんが治る仕組みや具体的な治療方法などがわかりやすく解説されています。

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