経済学部
決まった答えのない問いへの挑戦が始まります
多くの国々で成人年齢はなぜ18歳なのか?歴史を辿ると、アメリカやオーストラリア、スウェーデンなどの国々では徴兵制との関係で引き下げたという経緯が見えてきます(法務省、2002年)。
Paul Hardcastleのヒット曲”19 Nineteen”は、第二次世界大戦の兵士の平均年齢が26歳だったのに、ベトナム戦争では19歳だったとのナレーションで構成されています。この時戦死した19歳は、戦争さえなければ、その後20歳になって多くの経験を積み、あるいはその世代が次の戦争を食い止める力にもなったかもしれません。この曲はそんな「19歳」の人生が断ち切られる喪失感や恐怖感を呼び起こさせます。
例えば、皆さんが高校卒業と大学入学を控える18歳だと想定してみましょう。高校を卒業し、決まった答えを要求される入試を終え、決まった答えのない問いかけに挑戦する大学での勉強が始まります。役に立つのは「①科学の目=疑問を持つこと」、事物の捉え方にヒントをくれる「②哲学」と、そして「③エンパシー(相手の身に自分を置き換えること)」だと思います。実はここまでの文章はこの3要件に沿って書かれています。この機会に、18歳になった皆さんは、まだであれば20歳になるまでに次の本で勉強を始めてみてください。
経済学部: 姉歯 曉