学問Q&A

情報が多い世の中、何を信じて良いか分かりません。

経営学部

Easy come, easy go.

今の世の中、確かにありとあらゆる情報であふれています。本、雑誌は言うに及ばず、TV、ネット、口コミなどなど。とりわけ情報量が飛躍的に増えたのは、1990年代からの「IT革命」によるところが大きいでしょう。

さて、こうした状況で何を信じればよいか? 胡散臭い「フェイクニュース」の類は避けたいところです。

アドバイスとしては、「薄っぺらい情報」は疑ってかかりなさい、ということです。例えば消費税率アップに関連して、キャッシュレス決済をするとポイントが還元されることになって、「貯めると~がタダになった」などとTVで大騒ぎしていました。僕は「タダほど怖いものはない」と考えています。

また、少し意味合いは変わりますが,「すぐわかる~学」といった表記にも危うさを感じます。19世紀ドイツの思想家が言ったように学問に王道はないからです。

もうおわかりですね。先に述べた「薄っぺらい情報」というのは、手軽に~が得られますゾ、といった情報です。そのウラに何があるか、“Easy come, easy go.”の精神で是非大学で勉強してみてください。

経営学部: 豊田 太郎

おすすめ参考文献

『若き数学者のアメリカ』
藤原正彦(著)新潮社(刊)

数学者である著者が1972~75年にかけてアメリカで遊学した体験記である。予備知識などなしに、広いアメリカを「疾走」する感覚で読める。興味深いのは日本人・藤原正彦が「アメリカとは」「アメリカ人とは」という意識を常に抱いている点で、我々は著者の眼をとおしてリアルな「悩める1970年代アメリカ」の姿に触れることができる。

『失敗の本質──日本軍の組織論的研究』
戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎(著)中央公論新社(刊)

太平洋戦争における日本軍の諸作戦の失敗の事例を「組織的失敗」と位置付け、現代の組織一般への教訓を探った秀作である。総じて、日本軍の組織的特性には大きな欠陥が存在したが、その特性は戦後の日本の組織におおむね「無批判のまま継承された」とも言える。過去の組織的失敗にこめられたメッセージを現代にどう生かすか、さまざまな「失敗」をなおも繰り返している現代日本で是非考えてもらいたい。

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