学問Q&A

情報が多い世の中、何を信じて良いか分かりません。

経済学部

とんがった思考力に磨きをかける!

多くの大人たちが、自分たちの利益を拡大させるために、見た目はきらびやかだけど不正確な情報を大量にたれ流しています。彼らは、若い世代の将来のことは何も考えておらず、「後は野となれ山となれ」の精神で政治やビジネスなどにたずさわっています。そのことに世界の若者が気づき始め、とりわけ気候変動の問題について抗議の声を上げるようになりました。

「私たちの未来を勝手に奪わないで!」というわけです。

自分の観察力と思考力に磨きをかけて、今の世の中にどんどん意見を突きつけていきましょう。最初はそんなことをする自信はないかもしれません。自信を持つことができるようになるためには、自分の視野を広げる努力が必要です。

たくさんの人たちと語り、本を読み、いろいろな場所を訪問しましょう。勉強でも、アルバイトでも、ボランティアでも、すべてが現実の社会と結びついており、そこで気づき、学ぶべきことがたくさんあるのです。さまざまな経験のなかで「ああでもない、こうでもない」と自問自答しながら、とんがった思考力を鍛えていきましょう。それが新しい世の中につながっていくのだと思います。

経済学部: 明石 英人

おすすめ参考文献

これがすべてを変える――資本主義vs.気候変動
ナオミ・クライン(著)岩波書店(刊)

私たちは今、大きな分岐点にあるということを痛感させられる本。ここを逃したら手遅れになってしまうかもしれない。だが、世の中を根本的に変えるチャンスでもある。

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