学問Q&A

情報が多い世の中、何を信じて良いか分かりません。

医療健康科学部

「とりあえずやってやれ」だ!!

インターネットをはじめとした多くの情報が氾濫するこの時代、情報の取捨選択を上手に行うことはスマートに生活していく上では必須のスキルかもしれません。

ではその取捨選択の基準を何に置くか、ということが難しいところでしょう。

特に意識しているわけではありませんが、私が物事を判断する場合の入り口となる基準は、「これは何となくよさそう」だとか、「何となく好きだな」だとか、意外と印象的な部分が大きい気がします。

案外この「何となく」というのが重要なのではないかと思っているのです。なぜなら、この「何となく」というのは自分の感性から生まれるものであり、それは自分が「好き」な方向へ向いている情報だからです。「好き」であることは物事を進める上でとても大きなモチベーションになります。

でももしかしたら、「何となく好き」な方向に進んでうまくいかないこともあるかもしれません。だとしてもいいじゃないですか。間違った方向に進んでも、また戻ってこればいいし、方向の修正だってできますよ。一歩踏み出したことで間違いに気づくことができたし、自分が「好き」な方向に進んだのなら後悔もないでしょう。

やはり最も大切なのは、「自分は何をしたいのか」なのではないでしょうか。信じるのは自分です。それ以外にはありません。恐れて何もしないのが最も罪です。「とりあえずやってやれ」という勢い、私は好きです。情報に溺れることなく、まずは一歩踏み出してみませんか。

医療健康科学部: 渡邉 雄一

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「がん」はなぜできるのか――そのメカニズムからゲノム医療まで
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放射線診療の一分野に放射線治療があります。その放射線治療の「敵」は「がん」であります。放射線を武器にがんと戦うにはまずその「敵」をよく知る必要があるでしょう。そんな意味で、まずその入り口として、この一冊を紹介します。

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