医療健康科学部
人にしかできないことを考えよう
今の医療現場はさまざまな記録や手続きなどが多く、医療職者は多くの時間をパソコンに向かった作業に費やしており、患者さんと向き合える時間はわずかです。記録や手続きといった作業を人工知能(AI)に任せられるようになれば、患者さんとの大切な時間を増やし、さらに人に寄り添った医療を実現できるはずです。
また残念ながら、この世には治せない病気がまだまだたくさんあります。そういった病気の膨大なデータの分析にAIを駆使することで、病気を治すヒントを得ることができます。そのためには、どのようなデータをAIに入力するのか、AIが出した結果をどのように解釈するのかなど、やらなければならない仕事がたくさんあります。
これからの時代、AIに使われるのではなく、AIを使いこなす医療職者が必須となるでしょう。手間のかかることはAIに代わってもらい、患者対応や研究など、人にしかできないことを考える必要があります。
医療健康科学部: 馬込 大貴(医学物理・画像解析学)