学問Q&A

「平成」は、先生の学問にとってどんな時代でしたか?

医療健康科学部

ネットで便利になったが……

私が大学生だった頃、時代は昭和でした。当時の研究室のコンピュータは大型冷蔵庫数台分の大きさのミニコンピュータでした。全然、“ミニ”ではありませんが、サーバールームを占有してしまう大型コンピュータと比べるとミニだったのです。インターネットもなく、調べ物は図書館、連絡は電話(当然、携帯ではなく固定電話)か手紙という時代でした。

平成7年(1995年)にWindows95とInternet Explorerが発売され、本格的なインターネットの時代が始まりました。その後20年余を経てインターネットはもはや空気のような生活に欠かせない存在になりました。今は、調べ物はネット検索、連絡は電子メールやLINEに代わり、便利になりました。

しかし、昔も今も研究のキーは「研究者の発想やアイデア、センス」であり、また自分のアイデアを何としても実現しようとする「熱意と行動」です。

その点、他人から「変わっている」と思われている人はラッキーと言えます。なぜなら個性は貴重な財産だからです。人にはない自分の発想を信じ行動しましょう。そして、インターネットで発信しましょう。きっと世界はあなたに注目するはずです。

医療健康科学部: 志村 一男(画像処理、IT)

おすすめ参考文献

嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見一郎/古賀史健(著)ダイヤモンド社(刊)

誰もが「他人に嫌われたくない」と思う一方で、「嫌われる勇気を持ちたい」とも思っているのではないでしょうか。この本のメッセージは、何か悩んだ時、きっと助けになってくれる筈です。

ゼロから作るDeep Learning――Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
斎藤康毅(著)オライリージャパン(刊)

今はやりのAI(人工知能)の中心技術であるディープラーニング。その基礎からプログラミングまでを解説しています。少々ハードルが高いかもしれませんが、チャレンジしてみてください。

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