ネットで便利になったが……
私が大学生だった頃、時代は昭和でした。当時の研究室のコンピュータは大型冷蔵庫数台分の大きさのミニコンピュータでした。全然、“ミニ”ではありませんが、サーバールームを占有してしまう大型コンピュータと比べるとミニだったのです。インターネットもなく、調べ物は図書館、連絡は電話(当然、携帯ではなく固定電話)か手紙という時代でした。
平成7年(1995年)にWindows95とInternet Explorerが発売され、本格的なインターネットの時代が始まりました。その後20年余を経てインターネットはもはや空気のような生活に欠かせない存在になりました。今は、調べ物はネット検索、連絡は電子メールやLINEに代わり、便利になりました。
しかし、昔も今も研究のキーは「研究者の発想やアイデア、センス」であり、また自分のアイデアを何としても実現しようとする「熱意と行動」です。
その点、他人から「変わっている」と思われている人はラッキーと言えます。なぜなら個性は貴重な財産だからです。人にはない自分の発想を信じ行動しましょう。そして、インターネットで発信しましょう。きっと世界はあなたに注目するはずです。
医療健康科学部: 志村 一男(画像処理、IT)