自分の好きなことだけをする仕事を探すことも一つの方法ですが、選んだ仕事を好きになる（変わる）ことも良い方法です。

医療健康科学部の学生は、将来「診療放射線技師」の国家資格を取得し病院で働きます。企業に就職する人も少しいますが、それも医療に関連する企業がほとんどなので、学生は卒業後、人の命に係わる仕事に就く「医療人」となります。医療の仕事は命という責任がついてくるので、自分のしたいことだけをしていては成り立ちません。ときにはどんなに努力しようとも命を救えないこともあります。それでも卒業生たちは生きがいを感じて日々努力を怠らず、より高い知識や技術を身につけ続けています。どんな場面に直面しようとも、好きと言えなければできない仕事なのです。

誤解を恐れずに言うと、好きなことで生活できるような仕事を探すか、誇りと責任を持って働くことで仕事が好きになるか、どちらでも良いと思います。ただ、もしあなたが後者に興味があるならば、「診療放射線技師」を目指すとよいでしょう。私は、そんなあなたと共に学ぶことを楽しみにしています。

医療健康科学部： 近藤 啓介（画像処理・画像パターン認識）