飾らず話す。ちゃんと聞く
あなたにとって「友達」とはどんな存在ですか? 「上手く付き合う」「友達を作る」というのは自分中心の視点ではないでしょうか。そうではなく、相手とお互いに関係を深め合うプロセスが大切だと思います。
そのためには、まず「自分について話すこと」=「自己開示」をしてみてください。自己開示とは、自分に関する情報を言葉で相手に伝えることです。その結果、相手からの自分への信頼や好意が高まります。
もう一つ重要なのが「相手の話をよく聞いて反応すること」=「傾聴」です。傾聴とは、相手の言葉や表情を認識し、その意味を考え、それに応じて相手にフィードバックすることです。
企業と消費者との関係も同じです。最近の企業は、広告で一方的に主張をするのではなく、消費者とのインタラクティブ・コミュニケーションを重視しています。例えば、マクドナルドがハンバーガーの人気投票をして、最も人気のあったバーガーをスペシャルメニューにしたキャンペーン。自分の投票が結果に活かされたら嬉しいですよね。
自分について話す「自己開示」と相手の話を聞く「傾聴」のプロセス。それを積み重ねることで、結果的に相手と良い「友達」になっていますよ。
経営学部: 中野 香織(マーケティング・コミュニケーション論)