違いを恐れずポジティブに
みなさんが「友達と理解し合えず、しんどい」と思ったとしても、それは不思議なことではありません。なぜなら、そもそも人が理解し合うには、相応の努力が必要とされるからです。むしろみなさんにとって危険なのは、その努力を避けようとするあまり、「自分と似てそうで、付き合いやすそうな」人とばかり付き合い、それ以外の人に関心を払わなくなることです。
なぜなら、この日本は、みなさんとさまざまな点で異なる人達(例:国籍、母語、年齢、学歴、宗教・信条、の違い等)であふれていて、将来みなさんは、そのさまざまな人達と仕事をし、地域で共生していくことが求められるからです。そのときにみなさんに必要となるコミュニケーションスキルは、容易に身に付くものではありません。それは、みなさんが色々な人とコミュニケーションをとる努力を積み重ねることを通じて、磨かれていくものです。
だからこそ今のみなさんにとって、自分とさまざまな点で異なる人達の存在を知り、彼らと積極的に関わる努力を重ねることは有益です。また、友達と理解し合えない事を嘆くよりも、むしろ「この努力で自分のコミュニケーションスキルがUPし、将来のためになる!」とポジティブにとらえていけたら、いいですね。
グローバル・メディア・スタディーズ学部: 杉森 建太郎(英語教育・異文化CC)