学問Q&A

友達と上手く付き合うにはどうすれば良いでしょうか?

グローバル・メディア・スタディーズ学部

違いを恐れずポジティブに

みなさんが「友達と理解し合えず、しんどい」と思ったとしても、それは不思議なことではありません。なぜなら、そもそも人が理解し合うには、相応の努力が必要とされるからです。むしろみなさんにとって危険なのは、その努力を避けようとするあまり、「自分と似てそうで、付き合いやすそうな」人とばかり付き合い、それ以外の人に関心を払わなくなることです。

なぜなら、この日本は、みなさんとさまざまな点で異なる人達(例:国籍、母語、年齢、学歴、宗教・信条、の違い等)であふれていて、将来みなさんは、そのさまざまな人達と仕事をし、地域で共生していくことが求められるからです。そのときにみなさんに必要となるコミュニケーションスキルは、容易に身に付くものではありません。それは、みなさんが色々な人とコミュニケーションをとる努力を積み重ねることを通じて、磨かれていくものです。

だからこそ今のみなさんにとって、自分とさまざまな点で異なる人達の存在を知り、彼らと積極的に関わる努力を重ねることは有益です。また、友達と理解し合えない事を嘆くよりも、むしろ「この努力で自分のコミュニケーションスキルがUPし、将来のためになる!」とポジティブにとらえていけたら、いいですね。

グローバル・メディア・スタディーズ学部: 杉森 建太郎(英語教育・異文化CC)

おすすめ参考文献

まんが クラスメイトは外国人 入門編 -はじめて学ぶ多文化共生
みなみ ななみ(著)明石書店(刊)

中学校を舞台にした、インド、コリア、ブラジル、ベトナム、中国など、さまざまなルーツをもつ子ども達の物語です。気軽に読め、多文化共生について考えるきっかけとなります。

私も「移動する子ども」だった
川上 郁雄(著)くろしお出版(刊)

複数の言語環境で育ち、現在日本のさまざまな分野で活躍する人たちのインタビュー集です。こちらも、気軽に読めます。

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