FACULTY

歴史学科 外国史学専攻の特徴

駒澤大学へ行けば、どんなことを経験し、学べるか。
まずは学科で展開している学びの個性を知ろう。

専門性と選択の自由度の高さが学びを深める

中国の三国志や中央ユーラシア、古代エジプト史からドイツ近現代史に至るまで、東洋史学2分野、西洋史学4分野の計6分野から専攻分野を選択できます。

教員と相談しやすい環境で個人に合わせてサポート

少人数制授業を4年間一貫して設けているため、他の学生・教員とのコミュニケーションが取りやすい環境です。

知識と専門性を将来に生かす

国内外の企業、中学校や高校の教壇、在外公館の専門調査員など、学生の多くは4年間で学び得た知識と専門性を生かした進路に進んでいます。

自ら調査・分析し、さらにアウトプットする力を身につける

史資料の読解などの研究法だけでなく、それをもとにしたレポート作成、プレゼンテーション能力を1年次より授業を通して養います。

4年間の流れ

駒澤大学で過ごす充実の4年間。
どのようにステップアップし、自らを成長させていけるかを紹介します。

1年次

歴史学の方法論や外国史の概要などの基礎をはじめ、レポートの作成方法からプレゼンテーションの仕方まで研究や学びの基本を身につける。

2年次

東洋史・西洋史いずれかのコースを選択し、学問としての歴史や研究方法などの基礎を修得する。東洋史では漢文、西洋史では英語の史資料を読み解くための語学力も養う。

3年次

6つの専門分野の中からゼミを選択。研究の最先端を深く学ぶとともに、自らの力で史資料を読み解き、自身の言葉でその成果をレポートする。

4年次

3年次の学びから研究テーマを設定。専任教員のサポートのもと、関連する史資料を徹底的に分析し、卒業論文を作成する。

DATAで見る学科

学部や学科の個性を数字で見てみましょう。
そこからこの学科にしかない魅力が見つかるかも!

94年間

外国史学の専門教育の歴史

1929年(昭和4年)に歴史地理科が創設され、駒澤大学の外国史学の教育の礎ができました。1949年に文学部 地理歴史学科となり、1967年に歴史学科が誕生しました。その後、2004年(平成16年)より日本史学、外国史学、考古学の3専攻を設置。2019年に創立90周年を迎えました。

6分野

専任教員が担当する演習テーマ数

駒澤大学の外国史学専攻には、モンゴル史、三国志、古代エジプト史、ドイツ近現代史、中世イタリア史、フランス史の東洋史2分野、西洋史4分野の計6分野の専任教員がいます。古代エジプト史や三国志などの珍しい分野もあリ、学生の学びたい分野に応える体制が整っています。

80/6

少人数で密度の高いゼミ研究

6分野の専任教員がいますが、学生の定員はわずか80名。少人数制を用いることで学生が教員に相談しやすい環境であることが在学生、卒業生からも好評です。また、一人ひとりの発表時間も充分に設けられているため、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力も培われます。

76

専任教員6名の書籍など出版合計数

専門性の高さから著書や海外文献の訳書など、専任教員陣が一般に販売される出版物に携わっている数が多いことも特徴のひとつ。ひとりで20冊以上にわたる教員も。自身の学びたい分野の教員の著書は入学前にチェックしている学生も多くみられます。

もっとくわしく!歴史学科 外国史学専攻

さまざまな学びを展開している駒澤大学。
その一例をよりくわしく紹介します。学びの内容から、その先につながる自分の未来を想像してみよう。

選択性と専門性、不得意の克服と理解の深化

外国史学専攻は、高校世界史で扱う時代・地域を対象とします。バリエーション豊かな選択科目を通じて、選択の自由度と専門性の向上を目指します。苦手分野を補うリメディアル教育をはじめ、専攻で開講する各説・特講は30 科目を超え、日本史・考古学の講義を受けることも可能です。

少人数制によるきめ細やかなサポート体制

4年間一貫して、専任教員による少人数ゼミ形式の授業を設けています。ICTを利用した通常授業のほか、クラス担任による個別面談や合同の演習も行う中で、教員と話しやすい環境が醸成されています。教員同士も緊密に連携し、卒業まで学生一人一人に合わせてサポートします。

専門性や知識を活かした活躍を目指す

卒業生の多くは専門性を活かせる場所で活躍しています。国内外の企業のほか、在外公館の専門調査員になったケースも。また、教員を志望していた学生は、実際に中学や高校の教壇に立っている人が多く、近年では駒澤大学での学びを手に卒業後に他大学で資格を取得し、小学校教諭になる卒業生も増えてきています。

社会とつながる歴史学科外国史学専攻の学び

ニューノーマルな時代になり、さらに大切さを増す“社会とのつながり”。駒澤大学で出会い、関係し、新たに身につけられる社会とつながる学びを探ってみよう。

学び得た知識は蓄積するだけでなく、学外への発信も

主に博物館学芸員資格の取得を目指す学生向けに、実際の博物館で企画展を企画、運営する授業も開講しています。この授業は中でも歴史学科の学生が多く受講。企画の立案、展示物の交渉から学生主体で行い、学内だけでなく学外の人にも一般公開する企画展を開催します。企画展は学内の禅文化歴史博物館を利用していますが、実際の博物館を使用した実習ができる大学は少なく、この貴重な経験を通して学芸員の道を決める学生も多くいます。

個性あふれる卒論

4年間の集大成として卒業研究に取り組むことも駒大の学びのひとつ。
それぞれ興味をもったことを深められるから、個性的なテーマの卒業論文がたくさんあります。その一部を紹介。

埋葬習慣から見る古代エジプトの死生観

古代エジプト文化最大の特徴である死生観について、「埋葬」をキーワードとし、葬祭文書(ピラミッド・テキスト、コフィン・テキスト)やエジプト特有の習慣である「死者への手紙」を史料として用い論じました。

埋葬習慣には時代によってマイナーチェンジが見られましたが、「来世における再生復活を願う」という考え方は、3千年を通して存在することが確認されています。その反面、「墓の再利用」に関しては、道徳的に疑問を呈する時期・人々・社会もあったことがわかりました。

創られたアイデンティティ――近現代ブルターニュにおける「ケルト」概念の形成と発展

「ケルト」概念は16世紀以来フランスの国家形成の過程と結びつく形で現れ、19世紀後半まではガリアと同等の意味としてイメージが形成されていきます。その概念の変化を研究しました。

フランスの周縁地域のブルターニュでは、反フランスを掲げる民族主義と結びつくケルトイメージを形成し、フランスの支配に抵抗しようとしましたが、大衆支持は得ることができませんでした。そのため、「ケルト」は地域の独自性をさす概念へと変化していったのです。

モンゴル時代の「科挙」をめぐる諸問題

世界史の教科書には、モンゴル帝国がユーラシアの大半を支配したモンゴル時代の中国では官僚登用試験である「科挙」が行われなかったとするものがあります。しかし研究の結果、計16回実施されたことが判明しました。

この「科挙」ではモンゴル人・色目人・漢人・南人の合格者数が定められていたのですが、その意図については研究者の間でも意見が分かれています。実力主義など多様な人材登用法があるなか、モンゴル時代の「科挙」をめぐってはまだ多くの明らかにされていないことが残されています。

先輩たちのシューカツ

これまでに25万人を超える卒業生を送り出してきた駒澤大学。
先輩たちが、どんな企業や団体で力を発揮しているのか、その一部を紹介します。

株式会社ぎょうせい、株式会社サイネックス、株式会社寺岡精工、
日本瓦斯株式会社(ニチガス)、西多摩農業協同組合(JAにしたま)、
株式会社MAXISエデュケーション、株式会社臨海、船橋市教育委員会、
和光市教育委員会、福岡市教育委員会
※2022年3月31日現在

先生たちのthink!

これまでthink!にご登場いただいた先生たちの記事をLink!
駒澤大学の個性あふれる先生たちが、どんなことを考えているか見てみよう。

top