医療健康科学部
「今」が一番おもしろい
医療における放射線の利用は、レントゲン博士による1895年のX線の発見に始まります。その後、さまざまな医学的な知見の積み重ねと科学技術の進展を推進力にして、医療分野における放射線技術は進化発展を続けてきました。
診療放射線分野は、医療分野のなかでも科学技術の発展の恩恵を強く受ける分野のひとつです。平成の時代は、そのなかでも特にコンピュータなどの情報処理技術やそれを支える半導体技術の進展が、診療放射線の発展に大きく寄与した時代だったと感じています。デジタル化の進展にともない、大量の診断情報が容易に取得保存できるようになりました。かつては夢でしかなかった、AIによる画像診断支援なども現実のものとなってきています。放射線計測の分野においても、昔は集めきれなかったような大量の測定データを取得し集積できるようになってきます。令和の時代も、これまでの我々には想像できないほどさまざまな発展が続いていくでしょう。
ありきたりな話ではありますが、いつの時代においても「今」が一番エキサイティングでおもしろいのではないかと思います。
医療健康科学部: 金子順一(放射線計測学)