社会への違和感を感じること
社会への違和感を感じ、他人とのトラブルに悩みましょう。
アルバイト先の売れ残り商品を自腹で買わされた、「女子だから大学は行かなくていい」と言われたなど、身近でおかしいと思うこと、ありませんか? 自分の周囲は平和だという幸運な方は、ニュースを見てみましょう。セクハラ・パワハラ、過労死、児童虐待、犯罪……何も感じませんか?
残念ながら、人間が社会を作れば、トラブルが生じ、少数派や弱者が生き辛さを感じることは避けられません。それを何とかして社会で共に生きていくために、法律というルールがあります。ルール違反の不当な行為に対しては、法律やそれに基づく制度を使いこなせれば、泣き寝入りせずに対抗できるかもしれません。不公平・不平等な制度に苦しむ人がいるのに何の対処もされていないのであれば、法律を変え制度を変えて、苦しむ人を救えるかもしれません。
社会へ違和感を感じ、不平等・不合理を見過ごせない熱いハートは、法律(あるいは他の学問)を勉強する最大の原動力になりえるでしょう。クールな印象の法律家ですが、若い頃に感じた不条理が志すきっかけになったという方も少なくありません。
法学部: 富樫 景子(刑法)