学問Q&A

英語力って本当に必要ですか?

仏教学部

日本文化の紹介者になろう

近年、日本に沢山の外国からの旅行者がやってくるようになりました。その人たちは、SNSやガイドブックの情報から、それぞれに日本独自の文化に対して興味を懐いて来訪されます。その基本は、京都や鎌倉に代表される仏教や禅の文化ですが、日本の漫画やアニメなども世界的に注目されています。じつはそれらも、古くから築き上げられた日本の心を引き継いでいることが多いのも事実。海外で人気の「NARUTO-ナルト」も忍者漫画ですが、その時代や精神的な背景を、詳しく海外の人々に教えてあげられたらとても喜ばれるし、誇らしいと思いませんか。

「グローバル社会」と言われる今、その中心となる「グローバルな人材」とは、じつは、外国のことを良く知っている人ではなく、自分の国の文化をしっかりと語れる人である、というのが、世界に共通する定義です。といっても、伝える方法を知らなければ、まさに宝の持ち腐れ。そこで重要になってくるのが、世界的なコミュニケーションツールとしての英語です。流暢でなくても良いのです、ぜひ、日本の心を英語で表現できるようになって、世界的に評価される人材になってください。東京オリンピックも、もうすぐです。

仏教学部: 石井 清純(禅学)

おすすめ参考文献

禅と日本文化
鈴木 大拙(著)北川 桃雄(翻訳)岩波書店(刊)

日本の心を学ぼうとする外国人が最初に手に取るバイブル的な一書。新しい英語版は、大きく増補されているので、英語に自信のある人はそちらに挑戦してみましょう。

意識と本質 精神的東洋を索めて
井筒 俊彦(著)岩波書店(刊)

きわめて難解ながら、必死で取り組むと、東洋的な思考の特徴が垣間見えてきます。哲学的な思索に興味がある方には、ぜひ挑戦していただきたい一書です

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