まずは本当に必要な英語から
英語力は本当に必要かどうか。こういった質問が出るのは、多くの方が実際には英語力が必要だと感じているからでしょうね。では、英語力は必要だと素直に認めた上で、自分にとっては本当に必要な英語は何か、と考えてみてはいかがでしょうか。大学に入学すると、これから社会でどのように生きていくか各自の目標や計画によって学ぶこともそれぞれ異なってきます。それに応じて、社会に出てから必要な英語も人によって当然異なります。医療健康科学部では、将来はほとんどの方が診療放射線技師として病院で働きますが、そこで必要な英語とは、まず外国からの患者様とコミュニケーションをとるための英語、また自分の研究の文献を読んだり、海外の学会発表で使う学術英語が主なものだと思います。これらを学ぶのも決して楽ではないでしょうが、じつは使う語彙はだいたい決まっており、何度か使っているうちにある程度は自然と身についてくるものです。このように、本当に必要な英語とは案外多くないのです。同時に、これらの英語は仕事で使うのですから、職場で仕事の手順を覚えるのと同様、腹をくくってやらなければなりません。さあ、頑張りましょう。
医療健康科学部: 森口 央基(MRI高速撮像法)