学問Q&A

英語力って本当に必要ですか?

経営学部

可能性を狭めないために必要です

日本語しか必要としない仕事もたくさんあるし、それは変わらないでしょう。ただし、海外で仕事をする機会も、海外から来たひとと仕事をする機会も増える一方です。ここ10年の間には、社内公用語を英語にする会社も出てきました。張り切る同僚や友人を横目で見つつ、英語が出来ないから、って尻込みする自分を想像してみてください。

そんなわけで、英語力は、あなたの可能性を狭めないために必要です。上達するためにはまず音読です。英語の授業の予習をするときに大きな声を出して教科書を読んでください。英語で発表したり論文を書いたり、翻訳書を出したりした経験を踏まえて、(日本でしか勉強したことありませんけど)アドバイスです。

経営学部: 日野 健太(経営組織論)

おすすめ参考文献

イケアとスウェーデン:福祉国家イメージの文化史
サーラ・クリストッフェション(著)太田 美幸(翻訳)新評論(刊)

スウェーデンのアイコンのように見られるIKEAですが、実は本社はオランダ、生産地はどこか別の国です。私たちは「○○国の出身だから、○○だから」という思い込みに縛られすぎだということに気づかせてくれる一冊になると思います。

木を見る西洋人 森を見る東洋人:思考の違いはいかにして生まれるか
リチャード・E・ニスベット(著)村本 由紀子(翻訳)ダイヤモンド社(刊)

東洋人は物事を関係や文脈で、西洋人はそのもの固有の特徴で理解しようとします。本書は、この傾向が歴史や心理学実験によって明らかにされてきたことをまとめています。原書『The Geography of Thought』も平易な英語なので何か野心のある高校生にはお勧め。

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