参加しやすい社会へ
IoT、AI、VR、5G、このようなキーワードを目にしない日を見つけることはできますか? おそらくテレビなどのメディアを通じて何度も目にするのではないでしょうか。また自身の生活の中にも、またその基盤である地域にも少しずつ、これらの技術が溶け込んできているのではないでしょうか。2020年に向けて、ICTはさらに発展していくと思われます。そして日本は現在、2020年に向けて、最新のICTを最大限活用した「超スマート社会」(Society 5.0)の実現を目指しています。Society 5.0は、ドイツやアメリカの取組を意識し、サイバー空間(ネット空間)とフィジカル空間(リアルな生活空間)を融合させた社会です。そのような社会でも当然、訪日・在日外国人、高齢者、障害者をはじめ多様性が考慮されなければならない。Society 5.0が新たなバリアを作るのではなく、訪日・在日外国人、高齢者、障害者からICTの使い方を学び、誰もが参加可能な社会を作っていかなければならない。オリンピックは参加することに意義があるといわれますが、それは選手だけではないはずです。超高齢社会の日本で開催される東京オリンピック・パラリンピックだからこそ、ICTの活用によって、参加しやすい社会に近づくのではないでしょうか。
グローバル・メディア・スタディーズ学部: 服部 哲(社会情報学)