医療健康科学部
AI医療で、がんが治る社会の到来
東京オリンピック開催に伴って訪日外国人の増加、東京への人口集中、地方の過疎化がますます進むことが予想されますが、この効果は医療分野にも及ぶことが予想されます。都市部の病院では、外国人を含めた患者数の増加、地方では過疎化により、医療職者の不足が問題となります。この問題を解決するために、「医療の自動化」が急速に推進されています。例えば、遠隔診療では、遠く離れた場所から医師が診察や手術ができるようなシステムの構築が進められています。
また、膨大な数の医療データを少人数の医療職者で処理するには限界があるため、人工知能(AI)の医療応用が進んでいます。大量のデータを基に最適な医療の提供を目指すAI医療が、がんに打ち勝つ社会を形成するための有力な手がかりです。特に、放射線治療分野では、放射線をAI技術に基づき制御することで、副作用無くがんを治療することが可能となりつつあります。今後の医療職者には、患者さんを思いやる心はもちろん、AIを使いこなせるスキルが必須となるでしょう。
医療健康科学部: 馬込 大貴(医学物理・画像解析学)