文学部
「自由を恐れない」勇気です
『子どもは40000回質問する』という本があります。「知りたい欲望」が赴くまま質問するのは、楽しくてたまらないことなのでしょう。しかし学校で「正解を求める」勉強ばかりしていくと、正解ではない答えに関心を失ってしまいます。「知りたい欲望」が「正解を出す必要性」に変わってしまいます。正解のある問題は、それしか答えが選べないので「不自由」なのです。「正しくやらなければならない」と思い込むと、「正解のない自由さ」を不安に思うようになります。幸運なことに、世の中は正解のないことのほうが圧倒的に多いのです。自由を恐れない勇気を少しだけ出せば、「知りたい欲望」をきっとまた、取り戻せます。
文学部: 李 妍焱(社会学科 社会学専攻、市民社会論)