自分らしさの演出と共感力で!
マスクをつけると顔の半分が隠れてしまいますね。これによって悩んでいる業界があります。そう化粧品業界です。経済産業省の調査によると化粧品業界の売上高はコロナ禍で急激に落ち込んでいます。
化粧品業界はこの状況の中で少しでもマーケティングのヒントをつかもうと消費者の変化を理解する努力を重ねています。そんななか、売り上げを伸ばしているアイテムがあるそうです。マスカラなど目元に関連する商品です。マスクで隠れない目元を印象づけることによって少しでもコミュニケーションを円滑に進めようという人たちが増えているのですね。
男性用化粧品ブランドなどを展開する化粧品メーカー・マンダムは、1,110名の男女を対象にコロナ禍の対面コミュニケーションに関する調査を実施しました(※)。「マスク越しのコミュニケーションを改善する工夫」として、トップにあがったのが、「滑舌よくはっきりしゃべる」でした。次が「うなずきやあいづちの回数を増やす」という回答です。また「相手の髪型やメイクの印象を言葉にして伝える」という回答も多かったようです。
どうやらマスク越しのコミュニケーションで相手の心をつかむには、多くの制約の中でも自分らしさをいかに演出し発信するかが問われているようです。そして相手の振る舞いを理解し、共感することが、大切だといえそうですね。
※「コロナ禍の対面コミュニケーションとおしゃれ・身だしなみの実態及び意識調査【マスク編】」株式会社マンダム、2020年7月実施
経済学部: 吉村純一