学問Q&A

マスク越しでも心を掴むにはどうしたらいいですか?

医療健康科学部

心の姿勢を正そう

米国の成功哲学者のナポレオン・ヒルと実業家のアンドリュー・カーネギーはそれぞれ、「何ごとも心構えこそすべてである。心の姿勢が、その人のすべての習慣を形づくっている」、「心構えは、声のトーン、顔の表情、体の姿勢に影響し、その人が抱くあらゆる感情の性質を、左右するとともに、その人が話す言葉の印象を変える」という言葉を残しています。

私は昨年までは病院に務めており、コロナ禍になる以前からマスク越しで接遇する機会が多くありました。検査の際に、理解しやすいように相手に合わせて説明の仕方を変え、相手の目を見て、はっきりとした口調で丁寧にわかりやすく話すことを心掛けていました。そのお陰か「丁寧にありがとう。安心して検査を受けられました。」などとお礼を多くいただいていました。

確かにマスク越しでは顔の表情は見えにくいです。しかし、自分なりに試行錯誤しながら紡ぎ合わせた言葉や伝えようとしている姿勢は、相手にも伝わるものです。「心の姿勢」を正して相手に真摯に向かい合うことで、声のトーンや体の姿勢からその人が話す言葉の印象が変わり、マスク越しでも心を掴めると私は考えています。

医療健康科学部: 村田 渉

おすすめ参考文献

完訳 7つの習慣 人格主義の回復
スティーブン・R・コヴィー(著) キングベアー出版(刊)

全世界で3,000万部出版された不屈のベストセラー本です。将来、大学生活や社会生活を始める中で意識したい習慣を知れると思います。

死を前にした人に あなたは何ができますか?
小澤竹俊(著) 医学書院(刊)

死と隣り合わせの臨床の現場で、自分に出来ることは何なのかを考えさせられる。医療の道に進む方に読んでほしい1冊です。

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