FACULTY

禅学科の特徴

駒澤大学へ行けば、どんなことを経験し、学べるか。
まずは学科で展開している学びの個性を知ろう。

仏教をはばひろく知る

1、2年次は禅学科と仏教学科を区別せず、仏教全般にわたる知識を学びます。

多様な教員が学びをサポート

11名の専任教員が禅の歴史や思想・教理、芸術・美術などあらゆる面の学びをカバーしています。

少人数のゼミで充実の学び

3年次より必修科目となる「ゼミ」。少人数でさまざまな演習を行い、自ずと豊かな心を育みます。

4年間の流れ

駒澤大学で過ごす充実の4年間。
どのようにステップアップし、自らを成長させて行けるかを紹介します。

1-2年次

1・2年次は禅学科と仏教学科の区別はなく、仏教の歴史・思想・文化に関する教養や、文献読解に必要となる語学(中国古典語・サンスクリット語・その他)など、仏教を研究する上での基礎を学びます。

3-4年次

3年次からは、必修科目の「演習Ⅰ」「演習Ⅱ」を中心としながら、それぞれ関心を持った分野の禅の研究に取り組みます。必要に応じて、仏教全般の専門科目も履修できます。

DATAで見る学科

学部や学科の個性を数字で見てみましょう。
そこからこの学科にしかない魅力が見つかるかも!

197

仏教学部(禅学科・仏教学科)1年生の学生数

1・2年次は学科を区別せず学ぶ仏教学部。多くの仲間とともに学ぶことができます。男子学生は161人、女子学生は36人で、男女比はおおまかに8:2です。

86

禅学科4年生の学生数

3年次からは禅学科と仏教学科とに分かれ、より専門的なことを少人数で学びます。2021年5月時点の男子学生は71人、女子学生は15人で、男女比はおおまかに8:2です。

142

坐禅堂で坐禅できるスペース(単)

駒沢キャンパスの禅研究館4階には坐禅のための「坐禅堂」があります。必修科目「坐禅」も行われるこの部屋には、坐禅を行うためのスペースが142用意されています。

1

世界中で唯一、禅を専門的に研究する大学

前身となる「学林」を含め、約420年に渡って禅の実践と仏教の研究を継続してきた駒澤大学。世界でも禅学科がある大学は駒澤大学だけです。

8.3

ゼミの平均受講人数

仏教学科、禅学科とも少人数制のゼミを展開。先生とも円滑なコミュニケーションを重ねながら、幅広い仏教について、さらに深く学ぶことができます。

24

仏教学部の専任教員数

日本で仏教を学ぶ学部として最も多くの専任教員が所属しています。世界各国、各時代に幅広く多様に仏教を学ぶことができます。

もっとくわしく!禅学科

さまざまな学びを展開している駒澤大学。
その一例をよりくわしく紹介します。学びの内容から、その先につながる自分の未来を想像してみよう。

幅広い基礎教育

1・2年次は学科の区別がなく、共通のカリキュラムで仏教全般の基礎を身につけます。3年次以降、関心や目的に沿って中国や日本の禅を対象とする専門的な研究を行います。1・2年次の十分な基礎教育により、3年次以降の専門分野の研究が有意義なものとなるでしょう。

禅のあらゆる面をカバーする、多彩な教授陣

禅が発生した当初から現代まで、インド、中国から日本に至る禅の歴史や、思想・教理、芸術・美術などを教える教員を幅広く揃え、学生の知的関心に応える体制を整えています。建学の理念に関わる曹洞宗の歴史や教義全般について深く学べることは言うまでもありません。

豊かな心を育む、充実したゼミ

3年次になると少人数での演習、いわゆる「ゼミ」が必修科目となり、禅に関する文献を中心に講読が行われます。皆さん自身による研究成果の発表や、先生や仲間との討論は、皆さんの知的興味を満足させ、また禅の教えは自ずと豊かな心を育んでくれるでしょう。

社会とつながる禅学科の学び

ニューノーマルな時代になり、さらに大切さを増す“社会とのつながり”。駒澤大学で出会い、関係し、新たに身につけられる社会とつながる学びを探ってみよう。

寺院の調査・拝観で禅や仏教を体感

神奈川県鎌倉市の建長寺と円覚寺にて毎年3日間のみ開催される「宝物風入」。国宝を含む宝物を間近に見られるこの貴重な機会に、実習として寺院の調査・拝観を実施しています。円覚寺では重要文化財「円覚寺五百羅漢図」を解説。当時の僧侶の修行生活もその中に描かれていて、細かく見ることで鎌倉時代の修行生活の一端を学ぶことができます。建長寺では国宝・蘭渓道隆筆「法語規則」を解説(写真)。鎌倉時代、道元禅師と同じ時代に生きた禅僧の教えを学んでいます。普段は博物館でガラス越しにしか見られない宝物を眼前に、脈々と受け継がれてきた歴史を肌で感じ、学んだ知識をより深めています。

個性あふれる卒論

4年間の集大成として卒業研究に取り組むことも駒大の学びのひとつ。
それぞれ興味をもったことを深められるから、個性的なテーマの卒業論文がたくさんあります。その一部を紹介。

『正法眼蔵弁註』「嗣書」巻の書誌学的研究

曹洞宗の道元禅師(1200~1253)の主著『正法眼蔵』に対する江戸時代最初の網羅的な註釈である天桂伝尊(1648~1735)の『正法眼蔵弁註』(『弁註』)の複数の書写異本を、綿密に比較校合したのが本論文です。天桂の住した陽松庵(大阪府池田市)にて現地調査を行い、天桂自身や天桂の法孫によって撰述書写された二種の書写異本(清書本と修訂本)を調査撮影しました。
当時の曹洞宗に大きな議論を巻き起こした嗣法論(師から弟子が仏法を相続するありかた)の見解が示される『弁註』「嗣書」巻を取り上げ、天桂の思想構築の跡形をさぐるための書誌学的研究を行っています。

▼教員からひと言(松田 陽志先生)
調査によって撮影した、清書本『弁註』と、書写の底本となった修訂本を、本論文では「嗣書」巻において厳密に比較することで、天桂自身が執筆後、朱筆で書き加えたり、註釈を移動させたり、墨筆で弟子が補っていることが確認されました。「嗣書」巻は、『弁註』が書かれる最初期にあたり、天桂は執筆途中で何度も修訂を続け、また天桂沒後、弟子が内容を補って『弁註』を完成させようとしたことも推測されます。本論文は『弁註』の一部に限定したもので、未解明な点も多くありますが、今後の研究の新たな道筋を示す基礎的な研究成果であると思います。

「広隆寺菩薩半跏像の源流」

本論は、京都太秦の広隆寺に安置されている国宝・菩薩半跏像の源流について、これまでの研究を整理して、自らの意見を的確に述べたものです。飛鳥時代から伝わる本像は、日本で制作された仏像と考えられてきましたが、昭和23年の調査によって赤松で作られていることが分かりました。この時代、日本の仏像の多くは、クスノキで作られていることが多いことから、朝鮮半島制作説が提示されました。卒論では、仏像の表現(文様、様式等)を細かく検討して、日本で制作された可能性の高いことを主張しました。

▼教員からひと言(村松 哲文先生)
京都・広隆寺の菩薩半跏像は、教科書に載る有名な仏像ですが、調べていくと多くの謎が隠されています。その第一は、制作地の問題です。現在、日本制作説と朝鮮半島制作説があります。本卒業論文は、材質の問題だけでなく、仏像の表現方法を細かく観察して、朝鮮半島の人が制作指導したので赤松を用いることになり、日本で日本人が制作したと推論しました。諸説ある中で、それらを自分の頭で考え、真実に迫ることができるのが学問の醍醐味であると、卒御論文を書き終わった後に気づいたようです。

先輩たちのシューカツ

これまでに25万人を超える卒業生を送り出してきた駒澤大学。
先輩たちが、どんな企業や団体で力を発揮しているのか、その一部を紹介します。

旭化成ホームズ株式会社、北海道旅客鉄道株式会社(JR北海道)、
株式会社千葉銀行、第一生命保険株式会社、株式会社ベネッセスタイルケア、
神奈川県警察本部、本山安居

※2022年3月31日現在

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